派遣スタッフの皆さんが満足できるように働くのがやりがい――ホットスタッフ土浦の営業さんインタビュー

イエロー

2024.07.01

written by ダシマス編集部

ホットスタッフグループの一員で、茨城県全域を担当しているのがホットスタッフ土浦。今回、ダシマスでは同社で働く3名にインタビューを行い、土浦支社にはどんな人がいるのか、派遣スタッフ（以下：スタッフ）とどのようなコミュニケーションを心がけているのかなどお伝えします。

今回は営業の鴨作和樹（かもさくかずき）さんに取材。ホットスタッフに入社したのは2023年12月という鴨作さんに、フレッシュな目線で自社について語っていただきました。（取材：2024年5月）

▼関連記事

スタッフファーストは私のポリシーでもある――ホットスタッフ土浦支社長の想い

派遣先と良好な関係を築いてマッチングをスムーズに。ホットスタッフ土浦の営業課長が心がけていること

ホットスタッフ土浦営業鴨作和樹（かもさくかずき）さん

2023年12月入社。高校卒業後、地元の工場で約5年務めた後に営業職へ。現在は人材派遣営業として日々奮闘中。筋トレが趣味で、仕事終わりによくジムに行って汗を流す。大会出場も目指し、よりハードなトレーニングに励む。

執筆：大久保崇

『ダシマス』ディレクター。2020年10月フリーランスのライターとして独立。2023年1月に法人化し合同会社たかしおを設立。“社会を変えうる事業を加速させ、世の中に貢献する”をミッションとし、採用広報やサービス導入事例など、企業の記事コンテンツの制作を支援する。

スタッフさんと直接会って相談に乗ることを大切にする派遣会社

――まずはホットスタッフのご紹介からお願いします。

ホットスタッフは全国展開していて、茨城県だけでなく日本全国に多数の店舗を構えています。お笑い芸人のサンドウィッチマンを広告塔としてCMや看板に起用し、広告宣伝にも力を入れています。企業を訪問する際には、CMの話題が会話のきっかけになることがあり、営業としては非常に助かっています。

――スタッフさんへのフォローアップ体制が整っていると、ホームページには書かれていますね。現場にいる鴨作さんとしても、そのことを強く意識されているのでしょうか。

そうですね。『あなたに近い派遣会社』というキャッチフレーズの通り、なるべくスタッフに会いに行くことを大切にしています。一人ひとりが抱える悩みごと、その相談に乗ることが僕たちの大切な仕事です。スタッフさんにとって、信頼できる相談役であることを意識しています。

例えば、契約更新の書類対応の時だけでなく、仕事終わりや休憩時間などを見計らって派遣先に訪問し、直接会って話を聞きます。表情を見ながらコミュニケーションを取るのはとても大事なことですね。

営業ではなく相談役。スタッフさんに何ができるか考えながら働くことがやりがい

――鴨作さんのご経歴を教えてください。どういう経緯でホットスタッフに入社されたのでしょうか。

高校卒業後は5年ほど、工場で三交代勤務をしていました。その頃に営業職に興味を持つようになって、親戚が不動産関係の仕事をしていたこともあり、不動産営業の世界に飛び込みます。

不動産営業の仕事自体は面白かったのですが、不動産なので扱う金額が大きく、絶対に計算を間違えられないというプレッシャーを日々感じていました。さらに、売り上げのために強引な売り込みをすることもあり、それがクレームにつながることもあって。こうした環境が、僕には合わないと感じるようになりました。

それから2年半の間でいくつかの不動産会社を渡り歩きました。最後に転職した会社では社長の運転手兼営業という立場になったのですが、これがかなりブラックな労働環境だったんです。不動産営業をするために転職したのに、ただの社長の付き人のような扱いを受けたので、この業界での仕事を辞めたいと思うようになったんです。

そんな時、地元で一番仲が良かった友人がホットスタッフ土浦で働いていて、「ホットスタッフに入ったら？」と声をかけてくれました。以前から何度か入社を勧められていたのですが、不動産営業で頑張ろうと思っていたので断っていたんです。でも業界に対する気持ちはすっかり変わったので、転職を決意しました。

――転職してみた今、率直な感想を聞かせてください。

実際に働いてみると、人材派遣の営業は人と接する機会が多く、営業というよりも相談役だと感じています。何かを売り込むのではなく、スタッフさんの満足のために働けることにやりがいを感じています。

色んな方がいらっしゃいますが、中には「今の鴨作さんがいい」と言ってくれるスタッフさんもいて。特に、普段は言葉数が少なく、あまり他人に感謝の言葉を口にしないような人から感謝の言葉を頂いた時は嬉しいですね。

そんなスタッフさん達のために、何ができるかを考えながら仕事をすることが、今の僕のやりがいになっています。

安心して働いてもらうために希望を把握し、しっかりと調整・交渉を行う

――この業界、ホットスタッフの営業に求められることは何でしょうか。

一番の役割は、やはりスタッフファーストの姿勢で仕事をすることです。スタッフさんからの相談対応、企業見学の引率、退職手続きなど、スタッフさんに関わるあらゆる対応において、いかに速やかに対応できるかが求められています。

――スタッフファーストを実現するために心がけていることはありますか。

僕が心がけているのは、とにかく言われたことにすぐ応えるということです。スピード感を持って対応することを常に意識しています。日中問わず、いつでもすぐに対応できるよう携帯電話は常に気にしていますし、スピーディな対応は強く意識している点です。

また、話しやすい雰囲気作りも大切にしています。例えば、若い方の場合は圧迫感を与えないよう優しく接するなどですね。堅苦しい対応では本音を引き出せないと感じていますし、何でも相談してもらえるような身近な存在でありたいと思っています。

――派遣先が決定するまでのプロセスにおいて、気をつけていることがあれば教えてください。

重視しているのは、企業が求める人材像と求職者の希望条件がしっかりと合致しているかを丁寧に確認し、必要に応じて調整することです。ズレがあった時は企業側に柔軟に対応をお願いし、条件を擦り合わせるよう努めています。

例えば、求職者が希望する勤務時間が企業の求める時間よりも1時間短い場合、求職者の人柄などその人の良さを企業側に伝えた上で、勤務時間の交渉をするといった感じです。

入社後に不満を抱えて早期退職してしまうのは、企業としても望んでいません。求職者と企業、双方のバランスを取りながら調整するのが僕たちが介在する価値だと考えています。

――これまでに対応が難しかった事例や苦労したことはありますか。

印象に残っているのは、ある企業を退職したスタッフさんからのクレームですね。

その方は腰に負担のかかる仕事ができないことを理由に仕事を辞めていて、次の仕事を探していたのですが年齢的な理由もあってなかなか再就職先が見つからない状況でした。

自分が担当する求人の中にその方の希望に合う仕事があったので、何度も要件を確認した上で見学にお誘いしたんです。その時は前向きに受け入れてくれていたのですが、後日、「鴨作さんが無理やり仕事に就かせようとしている」という連絡を受けて驚きました。「なんとかこの方の再就職を支援したい」と思っていただけにとても残念でしたね。

その時、「スタッフさんに寄り添って親身になることはいけないことなのだろうか？」と自分の対応を疑うようになって。

ですが、ある日別のスタッフさんが僕の様子を心配して声をかけてくれたんです。簡単に事情を話すと、その方が「今の鴨作さんのままでいい」と言ってくれました。その時に、僕の対応を評価してくれるスタッフさんもいることを実感して持ち直しました。

ただ、この件でスタッフさんとの接し方や距離感を見つめ直すいい機会が得られたと思っています。

――今のままでいいと気づかせてくれたのが、スタッフさんだったというところが素敵ですね。

本当に、いつもスタッフさんに助けられています。