地元屈指の進学校からグローバルパートナーズへ 学年でたったひとり就職を選んだ新鋭の思いとは

イエロー

written by 紺野天地

「若者と企業と世界をつなぐ」を掲げるグローバルパートナーズ株式会社(以下、GP)は、グローバル人材事業やデジタルマーケティング事業をはじめ、日本のGDP向上を目的とした数多くのビジネスを手がけています。

明日見和佳(あすみ・わか)さんは、北海道十勝エリア屈指の進学校を卒業して、2022年4月にGPに入社しました。就職という道を選んだのは、学年で彼女ひとり。一時は名門大学へ進もうと考えていた中、なぜGPへの入社を選んだのでしょうか。
今回は明日見さんに、GPに入社した経緯や、在籍1年目を振り返ったリアルな気持ちなどを伺いました。

明日見和佳(あすみ・わか)さん

明日見和佳(あすみ・わか)さん

2022年4月入社
2022年4月~ グローバル人材事業部

北海道帯広市出身。中学生のころから将来的に起業したいと考えており、帯広柏葉高校1年時の3月に学生団体「CAN-PASS」を立ち上げる。勉学と並行しながらCAN-PASSの活動に取り組み、地元メディアを中心に多数取り上げられる。高校卒業と同時にGPに入社。現在はグローバル人材事業部で、法人への新規営業を担当している。

「CAN-PASS」の設立とGPとの出会い

―――はじめに、GPに入社するまでのエピソードを伺います。明日見さんは、高校時代に学生団体を立ち上げたそうですね。

そうなんです。高校1年生の終わりごろに「CAN-PASS」という学生団体を立ち上げました。現在は、20名程度の現役高校生によって団体が運営されていて、私は顧問のような立場で関わっています。

 

―――立ち上げの経緯やエピソードをお聞かせいただけますか?

新型コロナウイルスの流行が始まった、2020年3月に立ち上げました。設立のきっかけは、休校になったタイミングでアベノマスクのニュースがあって、「本当にみんなこれが必要なのか?」と疑問を持ったことです。

すぐにメンバーを募り、十勝エリアの企業に「マスクの橋渡しボックス」を置かせていただき、集まったマスクを介護施設などの本当に必要としている方々に寄付する活動をしました。この活動は評価を得て、多くのメディアで取り上げていただきました。

 

―――「CAN-PASS」の代表的な活動を他にも教えてください。

私が高校3年生のときに、「Tokachi EGGs」という高校生向け青春課題型人材育成プログラムを開催しました。アイデアの着想から企画、開催までを1か月強で進め、当時の十勝ではかなり珍しかった、「完全に高校生が主体」のプログラムを成功させることができました。あのスピード感は、十勝でのネットワークや周囲の協力体制など、周りの環境があって実現できたものだと思っています。かなり恵まれていましたね(笑)

プログラムは4日間で、チームごとにテーマを決めて課題を見つけ、解決策を考えるという流れです。嬉しいことに後日、参加者から「人生が変わった」「何かにチャレンジするハードルがぐっと下がった」などの声がありました。現在は、Tokachi EGGs3期の開催に向けて動いています。

▲「Tokachi EGGs」の活動の様子(中央で「LAND」と掲げているのが明日見さん)

―――GPと出会ったのも高校生時代だとお聞きしました。

はい。高校生のときに教育系の企業で少し働いていて、そのつながりでGPと出会いました。私がGPに入社した大きな理由は山本社長の存在です。

 

―――どのような流れでGPに入社したのでしょうか?

私、はじめは某難関私立大学のAO入試を受けたのですが、二次試験の面接で落ちたんです。面接で落ちたということは、私の考えやビジョンが、その大学や教授の求めるものと異なるんだと思って、大学進学自体を思いとどまったんですよ。

その後、「どうしようかな」と色々な方に相談させていただいたのですが、その中で山本社長とお話ししたときに、「和佳ちゃん、うち来てよ!」って声をかけてくださって。実際に話を聞くうちに「この方の船に乗ったら面白いかも」と感じて、山本社長の下で学ぶためにGPに入社しました。

 

―――山本社長の船に乗りたいと思ったのには、どのような理由が?

一番は、「この人には何があっても裏切られないな」って思わせられる、父親のような安心や信頼を感じたことです。

GPでは「垣根のない仲間」をキーワードにしていて、他社さんのことも「一緒に育っていく仲間」だと捉えています。それは言葉でならいくらでも言えるけど、心から思って体現している人って、めったにいないと思います。そういった考え方や人間的な部分に惹かれました。

▲山本社長との一枚

 

肩の力が抜けた上司の一言

―――現在の仕事内容について教えてください。

グローバル人材事業部で、技能実習生をはじめとした外国籍の人材を、企業様とつなぎ合わせる業務を担当しています。企業様にテレアポしてオンラインや対面で商談を行い、受注につなげることが業務の主な流れです。

 

―――日々、どういった意識や姿勢で仕事をしていますか?

正直今は、基本的な営業スキルや知識を身に付けるのに精一杯で、私としては修行中という感覚があります。先輩に迷惑をかけることもありますし……。

ただ、社長としても、きっと意味があって私をグローバル人材事業部に配属したと思うので、まずはこの部署でしっかりと仕事の基盤を固めたいですね。

 

―――そういった期間を終えたら、明日見さんはさらなる成長を遂げていそうですね。

はい、今の状況を乗り越えたら、自分ができることの幅が増えると思っています。元々私は「優れるな異なれ」という考えで、みんなと同じ作業をする環境から逃げてきました。今は、周囲と同じ環境、同じ条件で仕事をしているので、「とにかく優れろ」という精神で頑張っています。

 

―――現在は髙野愛生(たかの・まなみ)さんとのバディで仕事をしていると伺いました。今までの学びで印象に残っていることはありますか?

仕事に関して、自分に合ったやり方がわからず悩んでいた時期に、愛生さんが「周りと違うやり方でも本質的に間違っていなければ良い」ということを教えてくれました。その言葉を受けて「そっか、これで良いんだ」と肩の力が抜けて、実際に営業成績が上がったんです。愛生さんがいることで、私は安心して仕事ができています。

▲髙野愛生さんとのツーショット

 

GPの人間関係は「上司と部下」ではなく「人対人」

―――GPの人間関係について感じることを伺えますか?

やっぱり皆さん、愛があります。私が意見を言っても、それを受け入れたうえでアドバイスをくれますし、立場を利用して何かを押し付けられることは全くありません。会社では、役職や年齢が違うと「上司と部下」の関係になりやすいと思うのですが、GPの人間関係はすべて「人対人」です

 

―――他に、会社として特徴的だと感じる部分があればお聞かせください。

経営者としての意識が植え付けられる環境であることです。GPは財務諸表を従業員に公開していて、何にいくらかかっているのかを全部教えてくれるんですよ。

「利益を生むって大変なんだ」「ボーナスを払い続けてる会社ってすごい」というように、経営者視点に立った学びができます。

 

―――山本社長と一緒に働いてみて、入社当時の印象から変化はありますか?

社長が持つパートナー力の高さを、以前にも増して感じています。

私は将来的に自分で会社を立ち上げたいので、いずれは、GPを離れることになると思います。もしそうなっても、山本社長とずっと、日本や世界をより良くしていくパートナーでいたい。そう思っています。

 

明日見さんが描く未来は

▲地元・北海道で初受注した日に、大好きな両親と

―――GPで今後取り組みたいことについて教えてください。

目先の目標は、社内で信用を得ることや、周りに認められることです。今の私は「明日見なら会社に利益を生むだろう」と予算を託されるレベルにはないと思います。まずは、目の前の仕事を確実にこなせるようになって、周囲からの期待を常に超えられるビジネスパーソンになりたいです。

 

―――中学生のころから起業を考えていたそうですが、将来的なビジョンがあれば聞かせていただけますか?

20代のうちに、大好きな地元の十勝で起業したいと思っています。事業として考えているのは、キャリア系や教育系などの「人」を育てる内容です。一人ひとりが関心のある分野に力を注げたり、得意なことを生かせたりできる環境を作りたいと思っています。

個人的なミッションとして「みんなのハッピーをつくる・まもる」ことを掲げています。私は事業を通して、自分に関わる人を幸せにしたいんです。

 

―――明日見さんがたくさんの人を幸せにする未来を、楽しみにしています。

ありがとうございます。社長と初めて話したときにも伝えたのですが、私の軸は「半径3m以内を幸せにする」ことです。私が近くにいる人を幸せにすることで、幸せになった人がまた他の人を幸せにする。その円は10m、100mと大きくなり、やがて世界中にまで広がっていくと本気で思っています。

 

―――最後に、これからGPに入社する人や求職活動中の人に向けて一言お願いします。

私自身がキャリアにおいて大切にしている考え方が「オールオッケー」です。もし私が大学に進学していたとしても、高校卒業後すぐに会社を設立していたとしても、何もせずに引きこもっていたとしても、それぞれの道で大切な学びがあったはずです。例え何かがうまくいかなくても、それも貴重な経験だと思います。

進んでいる道で起こった事柄をポジティブなものにするのって、自分次第。私だって道半ばですけど、何を選ぶかより、選んだ道でどういう意識を持って過ごすかが大切だと思います。

 

取材後記

明日見さんは「誰かのロールモデルになること」を大切にしていると言います。
彼女が十勝で学生団体を立ち上げて以降、同エリアで学生主体の団体が増えているそうです。卒業生で自分ひとりだけ就職を決意したり、20代で起業するために日々学びを積んでいたり、軸を持って歩みを進める明日見さん。その姿は、誰かにとっての道しるべとなり、本人が思っている以上に、多くの方々の人生に影響を与えているのではないでしょうか。

 

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