現状に1ミリも満足しない、欲まみれな女たち。グローバルパートナーズで見つけた使命とは?

ピンク

written by 田野百萌佳

「日本のGDPを上げる」という目標を持つグローバルパートナーズ(GP)。

前回は、セブ島で教育事業を担う関根さんと、東京で出版事業の営業マネージャーを担う佐々木さんにGP入社前の経歴について伺いました。

その際、年齢もやっていることも違えど、「形のない物事を想像する」価値観と圧倒的な行動力という共通点があることが発覚。

今回はそんなシンクロコンビが現在向き合うミッションについて伺います。

前編はこちら

関根侑希さん(写真左)

関根侑希さん(写真左)

教育事業部(立ち上げ中につき名称は仮) マネージャー 大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社し、入社3ヶ月で売上トップに。結婚を期に退職し、専業主婦を経験。夫婦解散後、セブに移住しBPO事業を開始。BPO事業を通して様々な経営者のとコンタクトを取る中で、山本社長と出会いGPにジョインし、教育事業を担うことに。「やりがいも辛いことも、まだまだこれからです!」と言い切る。 小説家を目指していた過去も。

佐々木美波さん(写真右)

佐々木美波さん(写真右)

出版事業部 サブマネージャー ホテルの専門学校卒業後、個人事業主として活動。様々な経営者や投資家と出会うなかで、色々な生き方と働き方を経験する。「自分が人生に求めていること」を模索した結果、専門学校時代のカナダ留学で出会った「母国や家族のために自ら海外に来て、夢を追いかけて成長している人々」を思い出し、自分もそんな人になりたい。そんな人をサポートする仕事をしたいと探した結果GPにたどり着く。「自分のためではなくて誰かのためになることがしたい」というギバー精神の持ち主。

GPで教育事業をやるからこその意味がある

ーーーでは、実際に入社されて、現在どのようなお仕事をされていますか?

関根さんは、山本社長に「一緒に教育事業をやろうよ」と誘われて入社したとのことでしたよね。

 

関根さん(以下、関根):そうですね。BPO事業も落ち着き、教育事業に専念しています。やっていくうちにどんどん私の方が没頭していっていますね。

現在の主な役割は、学生向けの海外ビジネスキャンプの立ち上げ。

海外ビジネスキャンプの内容は、高校生、大学生が一人で海外に行って、庶民が集まるスーパーマーケットから富裕層が集まるレストランやリゾートまでいろんな世界観を見る。そこで仲間と一緒に共同生活をして社会性を身につける。その上で自己理解をして、「私ってこんな人間です」というのをいろんな国の人の前で英語で話せるようになるという10日間のオリジナルの教育プログラムです。

具体的には10日間のファシリテーターの私、現地での移動車などの手配関係を全部マネジメントしてくれるフィリピン人の女性のスタッフ、学生たちの心理的なケアをしていくセブ法人責任者の富田さんという3人で第1回目立ち上げを行っています。

まずは今年の8月にセブ島で10名程度の参加者を集めて開催予定。SDGsの観点からも貧困地域に行ってそこにしかない社会問題に触れたり、それに対するソリューションを皆で考えたりっていうのもギュッと含めた内容にしています。

 

ーーー学生のうちからグローバル人材へ育成という、「若者と企業と世界をつなぐ」というGPのビジョンど真ん中のことが走り出しているんですね!

 

関根:まさに、GPがやるからこその意味があると思っていて。GPには日本のGDPを上げる、というミッションが根幹にあって、それには日本に限らず海外にマーケットを広げてビジネスできるグローバル人材が必要なんですよね。グローバル人材って、英語を話せれば良いわけでもない。ビジネスの基礎知識があればいいわけでもない。他国の文化を受け入れられればいいのかっていったらそうでもない。

本質的なところは、「自分で自分のやりたいことをちゃんと発言して周りを動かすこと」だと私たちは考えていて。

でも、実際には日本でそのグローバル人材が育成できていないっていうことに危機感を感じていて。今、「あなたって何がやりたいの?」「どんな社会貢献がしたいの?」「どんな人間になりたいの?」「いくらぐらい稼いで、どんな生活がしたいの?」って日本で若者に聞いても、答えられない人って意外と多いと思うんです。

なので、まずは自分のやりたいことがなんなのかを深く深く探求して、それを日本語だけじゃなくて英語でも話せるようになって、一緒に実現する仲間をつくることができるような人を、高校生、大学生のうちから育てるというのがこのプログラムの目的です。

 

ーーーワクワクします!その反面気になったのが、学生のうちから教育プログラムを海外でやることでグローバルな視野・思考を持ったら、はなから海外の企業に就職したり、海外に移住する人が増えそうだとも思いました。そうすると「日本のGDPを上げる」という目標からは遠のいてしまいませんか?

 

関根:そう思いますよね。ただ、これ山本社長もよく言っているのですが、「日本人でも海外で働けば何年かしたら日本のことを本気で考える。そしたら日本の経済発展のために本気でやらなきゃいけないって思うようになるはず。」だと考えていて。

まさに私がそうなんですよ。ちょっと前まで「セブ楽し〜」「海きれい〜、山きれい〜」って思ってたんですけど(笑)、今こうやってGPで働いていますしね。

 

海外でやることの意味は、親も知り合いも居ない環境で「一人で来たぜ」っていう達成感にもあると思うので、その都市都市の特徴を生かしたプログラムをどんどん作っていくことができれば夢があるなと思っています。

 

ーーーたしかに、、、!でもやはり、実現に至るまでの準備はかなり大変そうですよね。

 

関根:そうですね。今、協力してくれる企業さんを探して具体的なプログラム内容を組んだり、現地での生活環境を立て付けたりしている真っ只中で。学生相手だから保護者説明会からやらなきゃなのかな、などの細かな計画を社長とマンツーマンで立てているところなのですが、本っ当に大変で!

だってね、以前日本でいろんな教育事業やってる社長さんと海外ビジネスキャンプの計画を話させていただいた時なんて、「関根さん、無理ですよ。高校生一人で海外線なんか乗れないですよ。」って言われたんですよ。私びっくりして!乗れないわけ無い、パスポート持って空港行けば乗れるじゃないですか!でも、「日本人には無理だ」みたいなそういう謎の先入観を持つ人も一定数いるんですよ。そういう先入観とかから自分の出来ることとか将来性とか可能性を狭めるのやめようよ、という風に変えていくことからのスタートですよね。

でも、すでにシンガポールに本社を構える大手旅行代理店の子会社がサポートしてくれたり、東京都の高校の英語教育を担っている、セブ島の語学学校さんが全面的にサポートしてくれて、通常では考えられない丸々一日のパッケージプランとかを一緒にやりたいって言ってくれていたりもするんです。

また、自分たちの動き次第で参加する学生のモチベーションも目に見えて変わってくるっていうのは、プレッシャーでもあり面白いところです。一番大事なのは、学生一人ひとりに時間をかけて向き合うことなので。


 

「人とのつながり」構築が楽しい

 

ーーー 一方、佐々木さんも「日本のGDPをあげる」というGPの目標が心に刺さって入社されたとのことでしたが、入社後はどんなお仕事を?

 

佐々木さん(以下、佐々木):YouTube事業部を数ヶ月したのち、入社当初から一番興味があったグローバル人材事業部(海外人材と日本企業のマッチング)の営業に配属になりました。

学生時代に留学していた時に、母国や家族のために自ら海外に来て稼いで成長している人々と出会い、彼女ら彼らの人生観や夢の偉大さに触れて、そういう人たちが日本に来た時にもお互いにとってwin-winになれる仕事をしたいなってずっと思ってたんです。

なので、海外人材と日本企業のどちらもが幸せになれるマッチングを大切にしているGPのグローバル人材事業は天職で。そこでサブマネージャーに昇格したのですが、今年の4月からは、新しく立ち上がった出版事業部に異動になりました。

 

ーーー 天職だったグローバル人材営業部から出版事業部に!異動の経緯も気になりますが、まずは出版事業の詳細を教えてください。


 

佐々木:優秀な経営者さんや、人材採用、顧客のファン化がうまく行かない企業さんに、ブランディングツールとして本の出版をご提案しています。そこから、プロの書籍ライターさん、出版社さんをアテンドして発行まで伴走します。

関根さんの海外ビジネスキャンプと同じく出版事業も立ち上がったばかりなので、市場とか競合他社の調査から分担してやったり、サービスのパッケージや資料作り、実際のフローを整えるところから地道にやっているところですね。

 

関根:今、GPで一番ホットな部署ですね。

 

ーーーそうなんですね!でも、佐々木さんご自身は、グローバル人材事業部から出版事業部への異動は抵抗はなかったですか?

 

佐々木:正直、すごく迷いました。でも、私が人材事業部に配属になった時は、メンバーが10人くらいだったんですよ。でも今はGP総勢で100人ぐらい社員がいる中で、半分の50人くらいは人材事業部で組織が大きくなったんですよね。そんな中でさらにGPとして事業展開をしていくために、新規事業を立ち上げようとなって、それが出版事業だったんです。この出版事業も人材事業みたいに今後組織を大きくしていくために、新規事業の立ち上げとして専任の人が必要になって、グローバル人材事業は天職だと感じていたのですが、「GPの成長が私の成長になるチャンスなら挑戦してみたい」とも思ったので、手を上げました。

 

ーーー天職と感じているところを離れて新しい挑戦をするのはきっと勇気がいりましたよね。それに、お客さん層も営業手法も全く変わってきそう。

 

佐々木:そうですね。人材事業ではほとんど第一次産業の企業様とか社長様にお会いしてお話することが多かったんですけど、出版事業では本当に多様な業界にお客様が広がります。有名人や大手の経営者さんと関わる機会も増えたりするので、自分自身も経験になって成長になります。アプローチ手法も、人材事業ではテレアポがメインだったのですが、出版事業ではSNSや交流会で人脈づくりをすることが多いです。また、アプローチする前からその会社のHPや記事を見て、先方のことを良く知った上で、なぜその先方が出版を出した方がいいのかをビジネスコンサル目線で連絡を取っていきます。時間もかかり大変でもありますが、商材を通してだけじゃなく「人とのつながり構築」にもなっていくので、すごく楽しいですね。

 

関根:美波さんは、入社前からSNSを通じて経営者の方に連絡をとってお仕事の相談をする、という動きはされていたと思うのですが、今GPでもそれに近いアプローチをしてますよね。入社前にやっていたことが生きてると感じるところ、逆にストレッチポイントとかってありますか?

 

佐々木:そうですね、日々のSNS発信やブランディングを徹底したり、営業ぽくない生きた文章をコミュニケーションを通してやり取り出来ることは今でも身に付いてます。以前は私がその人のことを学びに行く感じで、今は逆に自分がサービスを提供する側という違いはありますが、やっぱり相手の時間を頂くことには変わりないので、何かしら相手のメリットを考えてますね。

 

やりがいや辛さを感じるのは、まだまだこれから

 

ーーー GPに入ってから今までで、もっともやりがいを感じたこと、もしくはもっとも辛い思いをしたことってありますか?

 

関根:いやー、これは正直、どっちもまだ言いたくない。(笑)

もちろん、多少はありますよ。でも、こんなところで言いたくないんです。

だって、まだ何にもやってないんだもん!やりがいはやっぱり利益が上がってから感じるものだと思うんですが、まだ海外ビジネスキャンプ始まってもないので。海外ビジネスキャンプって10日間学生と一緒に寝起きするわけですよね。24時間10日間ぶっ通しで、わー!ってやる感じになると思うので、辛いこともこれから経験するんだろうなって思ってます。でもそれも楽しいんだろうな。

 

佐々木:私もそうかもしれないです。目標達成したとか、自分の後輩が数字を上げられるようになったとか、そういうことは確かに嬉しいですけど、やりがいというよりは一つの通過点みたいな感じかも。まあ、まだまだってことですよね、関根さん!


 

関根:ほんとに。私たち、欲まみれな女ですね。「こんなもんじゃねえぜ、少しも満足してねえぜ」っていう。(笑)

 

GPのビジョンが自分の使命になっている

 

 

ーーーかっこいい、、、!では、そんな貪欲なお二人の使命感ってどんなものなんでしょうか?

 

佐々木:私は、社長が言っている「若者と企業と世界をつなぐ」「日本のGDPを上げる」というビジョンが100%マッチしているんですよ。だから社長が叶えられて無いことは私も叶えられてないし、それを叶えるのが私の使命ですね。

あと私は、自分が得て終わりではなく、それ以上の与えることや何か価値を残すこと、その先のお金では買えないものにとても愛を感じます。なので、謙虚と感謝を忘れないこと、困ってる人がいたら手を差し伸べる、レスポンスを早く返す、身の回りの整理整頓をする、とか当たり前のことを当たり前にあるものじゃないと思って、誰よりも意識して当たり前にやろうと思ってて、またそういったブレない自分を持つことも大切にしてます。

 

関根:いや〜、かっこいいな。

 

佐々木:関根さんはどうですか?

 

関根:私は、人が成長しているのを一緒に見るのがすごく感動するんですよ。セブでは1月から、毎週日曜日に13人の高校生のインターンを採用しているんですけど、めちゃめちゃ一生懸命なんですよ。みんなであるテーマに沿って競合調査しまくってディスカッションしまくって。「成長したい」「学びたい」という意欲ってすごく純粋で、ものすごくエネルギーがあって、すごく美しく感じるんです。そういう若者の背中を少しでも押せることがあるんであれば、それは何にも替えられない価値があるなと思ってます。

あとね、これは言うべきかどうかわからないですが、、、

「自己肯定感を高める」って言葉があるじゃないですか。私あの言葉がすごく嫌いなんです。

でも、今日本では「自己肯定感」っていうワードの入った本が若者の中で売れてる現状があって。そんな日本を変えたいんですよ。

だって、自分が好きだろうが好きじゃなかろうが、自分の人生しか歩めないんだから。人間、自分のこと好きな日も嫌いな日もあって当然だし、私だって自分が嫌になることよくありますよ!その中でも自分に自信を持ってワクワクと胸を張って、世界中でみんな輝きながら生きてるわけじゃないですか。

だから、「自己肯定感」に固執したり、「親ガチャ」みたいな自分でコントロールできないことに苦しまないでほしい。そんなことで悩むんだったら、今、自分が「これがしたい」「あれが好きだ」「こんなことがあって嬉しかった」というところに着目して、「私にはこんな強みがある、こんなこともできる、あんなこともできる、なんでもできる!」って人生を歩んでってほしいなっていうのがすごく強くあって、それを学生に本気で伝えていきたいなと思っています。それが私の使命ですね。

 

佐々木:日本人って特に他人と比べることが多いと感じるけど、まず自分自身の好きなこととか価値観と向き合って、自分自身を満足させることで生きやすくなるんでしょうね。それで初めて他人との価値観の違いも愛せるというか。

 

ーーー では最後に、これからのビジョンを聞かせてください!

 

佐々木:人生の最終的なビジョンは私が死んでも何か世の中に価値を残して、生まれたとき以上の人に笑顔でありがとうって言われて死にたいです(笑)

そのための通過点として、数年後には国内国外問わず、起業して経営者になりたいなって思っています。世の中問題だらけじゃないですか。環境問題や、女性の働き方改革だったり、それこそさっき関根さんが言ってたように自己肯定感が低かったりする子たちがもっとグローバル志向を持って自分を自分で愛せるようになったり、自分に自信をもって生きていける人を増やしたいなとか。あと、出産や育児も経験したくて、ママとして子どもにキラキラした姿を見せたい。出せば色々出てくるんですけど、でも、まずは経営者になるところからですね。大きな方向性はこれから変わっていくとは思います。

 

関根:経済とか環境っていうのは常に波を打っていて、自分が変わらないでいたら接地点っていくつかしかないけど、それに合わせて自分も変化していくことによって社会の流れと同じ流れになるから、精神的にも経済的にも安定して生活できるって、山本社長もよく言ってるよね。私もこれだけは変わらない!みたいな軸は、「人を裏切らない」「嘘つかない」くらいしかないです笑

ただ、今はこの教育事業をセブだけじゃなくて世界各国で同時他国的に展開していきたい。そのためにも、ファシリテーターとかコーチが出来る人をGPからどんどんどんどん輩出していきたい。なので早く実績が欲しいんですよね。

セブの次にやりたいと思っているのが、シンガポール。シンガポールってアジアの経済の中心じゃないですか。シンガポールの経営者の人とお会いすることもたまにあるんですけど、もう目が違うというか、なんなんだろう、穏やかなんだけどとにかくゾクゾクってくるような強さがあるんですね。

そういう、本当に世界のビジネスシーンで戦っている経営者たちと直接会ってディスカッションする、ということを高校生のうちからできたらやばくないですか!?日本の高校生って300万人いるんですよ。大学生も280万人くらいて、合わせて600万人くらいいて、その中の教育にすごく熱心で「グローバルな所に行きたい」っていう1%を狙うとしても6万人いるわけですよね。0.1%でも6000人居るわけですよね。その6000人がもしグローバルパートナーズの海外教育事業に興味を持ったら、プログラムに参加してくれたら、グローバル人材が日本中に増えて、この取り組みも世界中に拡散していくわけじゃないですか。そうすると、売上も億単位になると思うんですよ。

で、参加した人がいつか60歳になっても1秒も色褪せないような思い出ができて、「あのとき行ったあの国がさ、、、」とか言い出したら感動しません?今それが一番やりたいんですよ。で、色んな国で開催されている状況を見たいっていうロマンが私の中にあります。それを出来る所がGPだから、それをやる気にさせてくれたのが山本社長だから、今は突っ走りたいしここで実績を出したい。それ以降のことはまだ想像できないです。

 

佐々木:1つ言えることは、私たち、その先も満足することは無いと思います。(笑)

 

関根:そうだね!(笑)

 

取材後記

現状に満足することなく、向上心もって挑戦し続けるお2人。

欲まみれといえど、自分の欲ではなく、使命感で溢れている姿が働くかっこいい大人そのものでした。でもその使命感も、自分の中の興味を追求した結果のようにも感じます。

自分の中の「好き」が、それがいつしか自分の身の回りの人たちに、社会に貢献するような何かに繋がるのかもしれないから、まずは自分の内面をしっかり観察して、言語化できるようになるのって大切だなと学びました。関根さん、佐々木さん、ありがとうございました!

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