仕事は自分ひとりでは成し遂げられない。㈱Matsudairaの営業スタッフが語る『地域の繋がりの大切さ』とは?
written by 大場春香
18年間勤めた会社を退職し、兵庫県三木市で新たなキャリアをスタートさせた株式会社Matsudairaの藤岡 和樹さん。地域に根ざした仕事だからこそ、誰かの悩みを解決できる提案営業は相性が良いのだそうです。転職をしてから、家族や地域との繋がりが増えた藤岡さんに、営業という仕事の魅力を伺いました。
インタビュイー:藤岡 和樹(ふじおか かずき)さん
18年間外壁塗装会社の新規営業を勤めたのち、2024年1月に株式会社Matsudairaへ入社。現在は反響営業に従事。趣味は筋トレ、ランニング。
ブレずにやってきた自分を信じ、18年勤めた会社を退職
── まずは藤岡さんの入社理由を教えてください。
少し前に家を建てたんですが、当時の職場から結構遠かったんです。朝は6時過ぎに家を出て、夜は21時に家に帰るといった生活を4年間続けていました。でも、この先10年、15年と考えた時になかなか難しいんじゃないかって思い始めたんですよね。そんな中、通勤途中の野立て看板や新聞の折込みチラシを見てこの会社を知りました。引っ越してから、子どもを通じて地域の方との交流が増えていたので、この地元で働けたらいいなって沸々と思っていたんです。
── 会社を知ってから、どんなものを調べましたか?
まずは会社のホームページでどんな方が働いているのか、どんな雰囲気なのかを調べました。前職も同じ業界で営業をしていたので、施工事例などを見ればお客様のペルソナ像がなんとなく分かるんですよね。僕は18年間新規や飛び込みなどの訪問販売をしていたのですが、そこでは出会わないお客様層を受注されている印象がありました。地元でやっている安心感などで選ばれているんだろうなと、来店型の営業にすごく魅力を感じるようになりましたね。
── 転職の決め手はなんだったんでしょうか。
最後は自分を信じていましたね。18年勤めていた会社を退職することは、僕も本当に悩みました。自分が今までやってきたことを次の会社で活かせるのかどうかが不安だったんです。来店型の営業では、どう自分が評価されるのかなって。正直入社してみないと、どんな会社かは分からないじゃないですか。だけど、18年間営業という仕事をブレずにやってきたという自負があったので。たとえどんな内容の仕事だったとしても、営業に関しては絶対大丈夫だって思っていました。
── 転職される前と後で、ギャップはありましたか?
いい意味で大きなギャップはありませんでした。
前職では、自分ひとりで仕事をしていたんですよね。自分で資料を作って、自分で提案して、自分で契約をとって…。契約が取れれば会社の数字としては喜んでもらえますが、それがダメであっても、自分で対応しなければいけませんでした。だけど今は会社で集客の宣伝をして、チラシはすまいるさんを中心に意見を出し合い、全員で営業的なことをやっているんです。自分ひとりじゃないんですよね、それがすごく楽しいです。
とにかく地元で仕事ができていることが充実していますね。自分がやっている仕事が、自分の住む地域で形になっていくっていうのが目に見えて分かるし。職場の方たちも地元の人が多く、子育てしている方もいらっしゃるんですよね。責任感のある方たちと一緒に働けるっていうのも、自分自身が成長する場所として整っているなと思います。
Matsudairaでの営業は自分が何者か胸を張っていえる仕事
──『営業』という仕事の魅力を伝えるとしたら、どんなものになりますか?
たくさんの人に出会って、役に立てる仕事です。なんだかモノを売るイメージが強いですけど、お客さんが困っている時に、パッと解決策を提案できるのが営業の仕事だと思うんです。
当社にお越しいただけるお客様はすでにお悩みがあって来店されたり、問い合わせをいただいたりします。そこに解決策を提案しにいくので、特に地域に根ざした会社とは相性が良いと思います。
だけど、訪問営業も来店営業も本質は変わらないですよね。結局お客様に共感してもらって「あなたに任せる」って決めていただくところは一緒だと思うので。
── 藤岡さんのお仕事のモチベーションを教えてください。
地元の方がお客様だっていうことは結構大きいですね。うち社用車に外壁さん(※プロタイムズのキャラクター)が描かれているんで、僕がどこで何をしているかすぐ分かっちゃうんです(笑)工事中のお客様の散歩コースに僕の家があって「藤岡さんの家に直接行こうかと思いました。」ってあとで聞いたこともありました。地元で働くってこういうことなんだなって本当に感じます。
自分がどこの誰で、何者かっていうのを明確に自信を持って言えるのは、今まで感じたことがないような感情ですね。何も恥じることがないというか。それだけ本当にこの会社が好きなんだろうなって思います。
── 他にも地元でのエピソードがあれば教えてください。
この会社で働き始めてから、地域行事や集まりにも参加できるようになったんです。
つい先日も三木市70周年の祭りがあったんですね。法被を着て、神輿を担いでいたんですけど、以前工事をされたお客様に声をかけていただいて一緒に写真を撮らせてもらいました。あとはスーパーで買い物中に、お互い家族連れでお客様にお会いしたりとか(笑)プライベートな時間でも「藤岡さん、この間は工事ありがとう。」って声を掛けてくださると、嬉しいですよね。地元の知り合いとお客様が顔見知りだったりとかして、絶対どこかで繋がるんだよな、と。だからこそ、本当に必ず良い工事をしたいと思えます。
── 1年弱お仕事されてきて逆にやってしまったな…というエピソードはありますか?
外壁塗装って、下塗り→中塗り→上塗りの順で塗料を塗るんです。でも以前工事したお家は特殊な現場でして、入社して2〜3ヶ月頃に僕が外壁の劣化状態の判断を間違えてしまったんですよ。その現場は、元の外壁材がかなり劣化していたので、通常の下塗り材を塗るだけでは吸い込んでしまう状態だったんですね。なので、下塗りが吸収されないよう、別の下塗りを重ねないといけなくて。工事が仕上がる頃には最初の下塗りが吸い込んでしまっていて、当初のイメージよりも艶感がまばらになってしまったんです。社長に相談して、本来の手法を教えていただいたんですが、このままでは引き渡せないと。地元でやっている限り、この地域で社長の顔に泥を塗るようなことになってしまうんでね。それからすぐにお客様へお詫びしに行きました。ご納得いただいた上で、もう一度職人さんの力を借りて、下地からやり直しをさせていただいたんです。
最終的には綺麗に仕上がって、お客様もすごく喜んでくれたんですけどね、実は後日談がありまして…。そのお客様の御子息様のお家も工事させていただくことになったんです。「実家の工事をずっと見ていて、いろいろあったけれど最後きちっとやってくれたから、おたくだったら信用できる。」って。ミスをしてしまった時はもちろんお客様にもご指摘をいただきましたが、やってしまっただけで終わらせずちゃんと向き合ったからこそ、御子息様の依頼に繋がったのかなと思います。そういった場面でも、地域の繋がりを強く感じましたね。
良いも悪いもさらけ出す、支え合えるチームの秘訣
── 社長や職人さん、すまいるさんみんなで支え合うからこそ、チームで良い仕事ができるんですね。スタッフのみなさんに共通していることはありますか?
みんな良い工事をお客様に届けたいっていうのは絶対あると思います。競合他社さんがたくさんいる中で、最終的に僕たちに頼んでくれるので。その気持ちに応えるために定期的に職場の方たちと話し合いながら進めています。今後スタッフが増えていくとしたら、自分ひとりの仕事ではないので、コミュニケーションがきちんととれる方が向いていると思いますね。あとは、不器用でも良いから真面目に1つずつ学んでいける方。目先のことだけ容量が良くても、地元の仕事である以上続けていかないといけないので。
── そんなチームをまとめている松平社長はどのような方ですか?
尊敬しています。松平社長の魅力って、人柄が一番大きいんですよね。できることも、できないことも全部見せてくれるんです。できていないところを見られるのって恥ずかしいじゃないですか。でも良くも悪くも全部さらけ出してくれます。だからこそ、社長の弱いところや苦手なところが分かって、力になりたいという気持ちにさせてくれるんです。僕、この業界で営業職は長いですけど、塗装っていう意味では社長には敵わないんで。そこは教えてもらう立場ですね。ただ営業のキャリアといった点では、敬意を払ってくれていると感じます。お互いに相談したり、質問したり、フィードバックし合ったりと、意見の交換ができています。
── 以前松平社長にインタビューをした時「200年後の子どもたちの未来を明るくしたい」といったお話がありました。この企業理念についてはいかがですか?
僕自身も子育てをしているので、すごく共感しています。この会社に入るまでは、自分が働いている姿を子どもたちに見せたことがなかったんですよ。「父ちゃんってどんな仕事しているか分からない。」「朝起きたらもういないし。」って感じだったんです。でも地域で工事をすると「あの家父ちゃんの会社で塗ったんやで。」って話ができたりして嬉しいですね。社用車を見て「キュー◯ー!キュー◯ー!」って言ってくれたりもするので、なんとなくでも分かってくれてるんだなって思います。
誰かとの繋がりを常に感じられることが、仕事の醍醐味
── もうすぐ入社して1年が経過しますが、今後成し遂げたいことはありますか?
社長が明石支店の出店を決められましたが、明石ってマーケットが大きいので1店舗だけではカバーできないんですよね。おそらく明石で2店舗っていう構想は社長の頭の中にあると思っています。会社の屋台骨は三木店なので、そこは僕に任せてもらえるようになりたいですね。そのためには、今いるスタッフの方たちとどれだけのチームが築けるかが重要だと思います。社長が不在でも、いかに自分たちが自主的に行動できるか。三木店って盤石だよねって言われるようになっておきたいですね。
── 最後に藤岡さんの『働くことの醍醐味』を教えてください。
僕は、お客様はもちろん、会社の仲間や協力会社の方々、家族を大切にしたいっていう思いがあります。自分ひとりじゃないんだなっていうのは今の会社に入って本当に実感しているので、誰かと繋がりながら一緒に仕事をやっていくことが醍醐味だと思います。これからもずっと大切にしていきたいですね。
㈱Matsudairaのホームページ:https://protimes-miki.com/
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