「プライドを捨て、本音で向き合う強いチーム」へと変化した㈱COLOR京都営業部の成長記
written by 田野百萌佳

「生活”喜”盤の担い手」というコンセプトのもと、横浜、京都、名古屋、埼玉、福岡(2024年12月時点)でフロアコーティング事業を展開する株式会社COLOR。社内では、京都事業所・営業部の雰囲気が明るくなったと話題。そこで課長の吉田 潤矢(よしだ じゅんや)さんにチームづくりの秘訣を、今年チームにジョインした奥田 禮望(おくだ れいみ)さん、福尾 奎太(ふくお けいた)さんに働く醍醐味を伺いました。

吉田 潤矢さん
某洋菓子店で販売職・店長職を勤めたのち、2020年12月にCOLORへ入社。京都事業所で一般顧客営業を担当したのち、法人営業に異動。社長と想いを共にし、営業部内だけでなく施工部との架け橋となるCOLORのバランサー。

奥田 禮望さん
飲食店で接客業を勤めたのち、2024年4月にCOLORへ入社。京都事業所で法人営業を担当。雰囲気を和ませつつ、誰よりも多い行動量でチームを勢いづける盛り上げ役。

福尾 奎太さん
前職で営業職や総務職を経験したのち、2024年5月にCOLORへ入社。京都事業所で法人営業を担当。大学時代に培った論文・プレゼン力でチームを支える頭脳派。
現場を自ら見ない限り、壁なんてなくならない
──ここ1,2年で京都事業所の雰囲気が良くなったと聞いています。実際にはどう感じていますか?
吉田:確かに今はすごく雰囲気が良いです。みんな明るくてオンとオフの切り替えもしっかりしています。僕が入社した当時は、ちょっと壁があったというか。ダメ出しが飛び交い、感謝を伝え合うことも少なくて。僕自身も1年目は目の前の仕事に必死で、施工部からも「現場のことを分かってくれてない」と思われていました。正直、会話しづらい雰囲気がありましたね。でも今では、誰かが話し始めるとみんな自然に集まって来るほどになりました。
──何がきっかけで壁がなくなったのですか?
吉田:部長の國村や僕から積極的にみんなへ話しかけて、リラックスできる雰囲気を作ったんです。特に施工部との壁をなくすことには力を入れました。少し余裕が出てきた2年目からは頻繁に施工現場へ足を運ぶようにしたんです。やっぱり現場を見ると、施工部がどんな作業をしていて、どんなことを気にかけているのか分かるんですよね。そして何より自分が受注した現場を一生懸命に施工してくれる姿を目の当たりにして「こんなにありがたいことはないな」と。コミュニケーションのきっかけに差し入れを持っていくこともあります。
──実際、施工部との関係性にどんな変化がありましたか?
吉田:日頃からコミュニケーションが増え、これまではお互いにしづらかった依頼もしやすくなりました。やっぱり現場を自ら見ない限り、施工部との壁なんてなくならない。厳しいことも伝え方を工夫しながら話し合う中で、さらに会社のレベルを上げていくために協力できるようになったと感じています
──ゼロから関係性を作るのはしんどかったのではないでしょうか?
吉田:よく言われるんですけど、正直、僕自身はあまりそう思いませんでした。「改善するためにはコミュニケーションが必要だ」と常に意識しているからです。それに大前提「人は変えられない」と思ってるんですよ。だから僕が変わるしかない。そんなスタンスで行動していました。
──そのチームワークはお客様対応にも活きていますよね。
吉田:はい。以前、現場でトラブルが発生して、1週間後に入居が迫るお家のフロアコーティングをイチからやり直すことになってしまったことがあります。本来1週間で巻き返すのは厳しい状態の現場だったので、正直すごく焦りました。とはいえ「なんとかするしかない!」と自ら大工さん探しやコーティングの手配、リペア業者との調整など動き回り、必死で期限内に修繕を間に合わせたんです。最後にお取引先様に仕上がりを見てもらうと「絶対間に合わんと思ってた。ようやってくれた!」と信頼を得ることができ、継続的に追加の案件もご依頼いただけました。
──まさに、自ら施工現場の動きを把握できているからこそのチームプレーですね。
吉田:はい。現場で何か問題が起きたら、僕も営業としてできることをします。たとえ失敗があったとしても「どうするか」を考えて改善していく。自分自身や会社を信頼してもらう行動が、結果的に商品やサービスへの信頼にもつながるんです。
新・営業メンバージョイン!バランスの取れた理想のチームに
──そんな中、営業部にも新しく2名入社しましたよね。チームの仲間が増えた心境はいかがですか?
吉田:色濃いメンバーが集まって、雰囲気もさらに明るくなりましたよ!それに同じ視座を持つ仲間が増えたのは、僕にとってもすごく大きなことですね。元々1人で法人営業をしていたので、同じポジションで一緒に行動を振り返ったり、相談したりできる人がいなかったんです。2人が入社してくれて、真面目に意見を交わせる仲間ができました。みんなが異なる経験や考えを持っているからこそ、学び合える部分があるんだと思います。
──吉田さんから見て、新メンバーはどんな方ですか?
吉田:福尾くんは論理的に考えて行動することが得意で、COLORに足りない部分を補ってくれています。そして資料作成がすごく得意。僕が口頭でアイデアを伝えると、それを文章やイラストで分かりやすくまとめてくれるので本当に助かっています。
奥田くんは、冗談をよく言うけど仕事にはすごく真面目。入社から半年間で、社内の誰もやったことがない量の飛び込み営業やテレアポをしてくれています。この前、仕事が終わった後に「今が一番モチベーションが高い」と言ってくれたんですよ。すごく感動しました。
── 社名通り、いろんなカラーをもつ頼もしい仲間ができたんですね。ここから新メンバーの福尾さんと奥田さんにもお話を伺います。お2人がCOLORに入社して感じる京都事業所・営業部の魅力はどんなところですか?
福尾:チームワークや風通しの良さです。吉田さんも「いつでも電話してきていいよ」と言ってくださって、どんなことでもすぐに相談できる安心感がチームの魅力だと感じています。
奥田:京都事業所のメンバーは、心の底から本気で会社を大きくしたいという気持ちが全員にあるんです。だからこそ本音で話し合える環境が大きな魅力ですね。僕自身、仕事が楽しいんですよ。前職ではお金を稼ぐために頑張ってたんですけど、COLORに入ってからは自由なやり方で楽しみながらも気を引き締め合えるので、モチベーションも上がっています。
──チームワークや風通しがよく、みんなが会社を大きくしたいと思えるのはこの上なく素敵ですね!そんな雰囲気づくりのために吉田さんが気をつけていることや、意識していることはありますか?
吉田:入社当時からずっと意識していることが一つあります。それは、絶対にネガティブな発言をしないこと。僕も人間なので、もちろんネガティブな考えになることはあります。そもそもネガティブにもポジティブにも善し悪しはなく、危機回避や問題解決の場面ではネガティブな考えが必要になることも多い。でもそこで切り替えるのが大事です。
──具体的に、どのように対応するのですか?
吉田:例えば、メンバーが何度も同じことにつまづいてしまった時、本人だって悩んでるはずなのにネガティブな指摘をしたらもっと落ち込んでしまいますよね。そうするとチームの雰囲気も悪くなってしまいます。失敗を指摘するのではなく、できるまで根気強く教えることが僕のやり方です。周りの人たちにも「意図的にやってるわけじゃないから、今のレベルを理解してあげてほしい。」と伝えています。反対に自分が分からないことは正直に「知らんかった」「ごめん、勉強不足やわ」と言うようにしていますね。社長の西村も、社員から知らない話をされると「知らん知らん、何それ?」って返してくれるんです。その方が部下としてもすごく話しやすいと感じています。自分だけで抱え込まずに仲間の力を借りることで、チーム一丸となって成果を上げられるようになってきました。
──上司が自然体だと、メンバーはのびのび成長できますね。
吉田:もちろん話しやすい雰囲気づくりは必要だけど、好かれるように顔色をうかがうのは成長に繋がらないと思っています。理解してくれるのが半年後、1年後、2年後になってもいいから、会社やメンバーのために腹を割って話してるんだと理解してもらうことが大切なんです。
──その考えはどのように身についたのですか?
吉田:前職でマネジメントをしていた時、メンバーからの反発が多くて落ち込んだ時期がありました。上司に相談したら論理的に説得するコツを教えてくれたんですけど、僕はそれがどうしても腑に落ちなくて。そんな時、僕の性格をよく理解してくれている友人に「自分を押し殺して仕事をしてるけど、そんなのお前じゃない」と言われたんです。その言葉がすごく心に響きました。僕、本当に仮面を被ったような状態で働いてたんですよ。マネージャーというプライドもあって、知らないことでも知っているふりをして話したり、自分が苦手なことをメンバーに頼むのも苦手で......。リーダーとして「できない」「分からない」と言うのはダメだと思ってました。それが自分を追い詰めて、メンバーとの壁を作ってたんですよね。でも友人が「そんなプライドはいらない」と言ってくれて気づきました。リーダーだからって、完璧じゃなくていい。だって、完璧な人間なんていないでしょう?それにプライドって成長の邪魔になるんですよね。他人の意見を受け入れられなくなってしまうし、教える時も一方通行になってしまう。その後、COLORに入社してからはプライドを捨てました。
「お客様を喜ばせたい」本気の想いがチームを一つに
──社長との関係性も良いチームに欠かせないことですよね。
吉田:みんなで会社を大きくしたいと思えているのは、社長のおかげでもあるんです。昨年、COLORは会社全体でブランディングプロジェクトを行ったんですけど、その時期から社長の会社にかける想いがさらに強くなったと感じています。以前から「売上をもっと上げよう」「お客様の声を聞こう」と伝えてくださっていたものの、正直どのくらい本気なのか見えにくかったんです。でもブランディングプロジェクトを通して、社長の中にある「お客様を喜ばせたい」「1つでも多く感謝の言葉をいただきたい」というブレない想いを目の当たりにしました。僕もその考えにすごく共感しています。
──具体的に、社長の本気を感じるのはどんな時ですか?
吉田:プロジェクトから1年たった今でも、毎朝欠かさず社員に向けたメッセージを発信してくださっているんです。その中で「感謝の大切さ」や「業界イチになる」という方向性がしっかり伝わってきて。「社員一人ひとりが幸せになることが、会社の成長に繋がる」という考えのもと、日々努力されているんだなと感じます。
──毎日ですか!それぞれ印象深かったメッセージはありますか?
吉田:「感謝」という言葉についてですかね。「感謝」って簡単に使われがちな言葉だけど、その意味を自分もみんなも本当に理解しているかを考えるきっかけになりました。僕自身まだ本当の意味は掴みきれてないんですけど、普段から飲食店やコンビニの店員さんへ「ありがとう!」と意識的に伝えるようになりましたね。
福尾:本当に社長の言葉はどれも力強いですね。特に「やりきりましょう!」というメッセージは、前向きに行動する力になります。毎日のメッセージにエネルギーが込められていて、それが僕らのモチベーションになっています。
奥田:ちょっと、直近のメッセージをそのまま読み上げますね。
「昨年に比べ、成長は至るところで見えている。あと1歩、やるべきことをやる。やれることをやる。停滞しないように新たなチャレンジを常にしていく。諦めてはいけない。可能性はある。達成するための計画を練り直す。可能性を信じるマインドを持つ。」
……もう、すごく前向きで素敵な社長だなと思います。
──かっこいいですね。普段のお人柄にもその想いが表れているからこそ、なおさら心に響くんでしょうね。
吉田:最初の頃は社長も「伝わってるやろか?読んでくれてるやろか?」と心配してたけど、今ではみんな社長のメッセージがないと仕事が始まらないくらい。たまに送られてくるのが遅くなると「社長、どうしたんやろ?」「今日はないんですか?」って話してますね。
福尾:「お客様や社員を喜ばせよう」という考え方が、僕もすごく好きです。社長は面接の時から「社長っぽくないな」と感じてたんですけど、とても人間味があって。上から指示を出すのではなく、ご自身が抱えている悩みもぽろっと打ち明けてくれるんですね。社員に対して心理的な距離が近いところも魅力的です。
奥田:「社員に還元するんや」っていつもおっしゃってますよね、お人好しすぎるくらいに(笑)。先日、営業部の会議では「今月は売上を重視しすぎたな.......それよりもお客様へ感謝せなあかんな」と反省されていて。
ちなみに、社長は肉体的にも健康なんです。よく昼食にラーメンを食べてるんですけど、毎回スープまで飲み干すんですよ。その食生活からもエネルギーを得ているんだろうなと感じます。「元気やなあ〜!」とエネルギーをもらってますね。
吉田:びっくりした。何の話かと思った(笑)。
──とにかくみなさんの社長愛が伝わってきます。(笑)最後に、チームをより良くするための意気込みを聞かせてください!
福尾:一言だけ!ゴールを見失わずに、ただ走り切ります。
奥田:今は自分に足りないものをどんどん補って、課題を乗り越えることに集中しています。これからも失敗を恐れずに、日々勉強していきます。それは仕事だけでなく、プライベートでも一緒です。自分を信じて、前に進みます!
吉田:個人の目標も、社員の皆さんの目標も、会社の目標も、すべて達成させるために毎日全力で生きていきます。僕は人の成長なくして会社の成長はないと思っているんですけど、最近は「日々の成長を通してどう会社に貢献できるか」を客観的に考えています。その一つが、お客様やメンバーに、社長と同じ考えを伝えられるようになること。年齢も経歴も役職も関係なく「関わる人を喜ばせる」「業界イチになる」という想いに共感するメンバーをもっと増やして、共に成長していきたいです!