目指すのは“ここでしか体験できない”文化を継承し続ける会社
written by 斉藤彩
『「喜び」と「感動」に満ちた素晴らしい仕事 「飲食ビジネス」を通じて、 より高いレベルの自己実現を果たし、 携わる全ての人 (お客様、従業員、従業員の家族、お取引先様・・・)をハッピーにする』
という経営理念を掲げる、株式会社ウェイブズ代表の多代さんに創業の想いや大切にしていること、今後の展望ついて取材させていただきました。
多代圭悟(たしろ けいご)さん
株式会社ウェイブズ 代表取締役
もともと飲食が好きでサントリーに入社。
群馬で8年間、全チャネルを経験して、商品戦略や営業戦略を企画。
その後チェーン店のアドバイザー兼営業を7年担当する。
そのころ、多くの現場を担当する中でさまざまな経営者と出会い、飲食の難しさや良さを感じ2006年に株式会社ウェイブズを創業。
「飲食=幸せな空間」そんな場所をつくれる仕事って、純粋にいいなって
―――どんな想いでウェイブズを立ち上げたんですか?
もともと飲食が好きだったんです。
食べたり飲んだりしている瞬間って、すごく幸せじゃないですか!
そんな素晴らしい場所をつくる仕事ができたらハッピーだと思ったんです。
お客様にとってもハッピー、働く人にとってもハッピー。
そんな風に、関わる人みんなが幸せを体験できるお店になれたら最高だな、と思って会社を立ち上げました。
ちなみに、理系の学校を出ているので飲食は初心者だったんですけどね(笑)
―――ハッピーなお店って具体的にどんなお店ですか?
お客様やスタッフはもちろんのこと、お取引先様からも一番信頼されちゃうような...
1軒のお店として最高なお店ですかね。
売上を上げたい、目立ちたい、拡大したいとかは一切ないんですが、お取引先様の方から「ウェイブズが1番好き」「あそこの◯◯さんが一番信頼できる」って思われる存在になりたくて。
いざというときに、そこの信頼関係ってすごく大きいんですよね。
お取引先様の方と最高のパートナー関係を築けるように、日頃から感謝の言葉は惜しまず伝えるようにしています。
私に限らずスタッフみんなそこは共通していますね。
飲食業界を若者が憧れる業界にしたい
―――働く人がハッピーになるために力を入れていることはありますか?
学生時代に飲食業界のアルバイトを選ぶ人は多いのに、正社員となると選ぶ人がグンと減ってしまうのが現実です。
・飲食業界って大変そうだよね…
・勤務時間長いわりに休みも少なくない?
・たくさん稼げる!ってイメージはないなぁ~
「飲食業ってどういうイメージ?」って世の中の人に聞くと、悲しいですが、こんな答えがよく返ってきます。
飲食業界が好きなのにイメージだけで別の業界に行ってしまう人がいるなんて、ものすごくもったいないし、悔しい!
どんなに志の高い、いい人たちが集まった会社でも、この会社や業界で長く働き続けたいと思う環境がないと業界改革なんて言ってられません。
だから、ウェイブズでは綺麗ごとを並べるだけで満足しないよう、スタッフから挙がった「こうした方がいい!」「これがいい!」という声は聞き逃さないように気を付けながら、みんな幸せになれるように待遇面の改善などに取り組んでいます。
あと、意見や本音を言いやすいように個人的には『人によって接し方を変えない』ということは、ずっと大事にしています。
役割が違うだけでみんな一緒なんだから、対等じゃないとね。
これ全部、社員の声から生まれました
・年間休日114日(1ヶ月約9.5日休み)。有給消化できなかった人はお金に変換もOK
・自社店舗視察支援金制度(社内の他店舗を視察することで自店舗の改善に!)
・他社店舗視察支援金制度(社内店舗だけでは偏ってしまいがちな思考やアイデアを塗り替えます!)
・各種勉強会
ワイン勉強会、外国語勉強会、係数勉強会、食材勉強会(イイモノニフレル)、社内料理教室(海外短期留学の報告を兼ねて)、農業産地訪問、ワイナリー、蒸留所訪問、各地漁港訪問
・海外研修(選抜メンバー3~4名でウェイブズ店舗にゆかりのある国を訪れ、文化や食、人に触れます)
・海外短期留学(1年に1~2名を選抜。10~20日間、協力企業にて実際に勤務していただきます。中には星付き店舗も)
・時短勤務社員制度(結婚して子どもがいる、これから子どもを産みたい、そんな人も安心
して働ける会社にしていきたい!)
▲ワイナリー収穫体験。独自の研修や勉強会など多彩な学びの場。
▲スペイン、中国、イギリスなどでの海外研修。7~10日間のスケジュールで産地や飲食店を巡り本場を体感。
やりたいを叶える。その連鎖で成り立つ会社でありたい
―――今後、どんな会社にしていきたいですか?
コロナの影響は大きかったですが、ウェイブズはこれからも大切なシーンを彩る場所であり続けたいと思っています。
これまではいい料理、いいサービスを売ってきましたが、それも含めて、お店の中で起こる体験すべてを丸ごと売っていくというか。
お客様に「おいしい」だけじゃなくて「元気出るな」「楽しいな」と思ってほしいんですよね。
「ここでお祝いできてよかった」「この人と話せてよかった」「このお店に来ると優しい気持ちになる」そんな気持ちになってもらえないと、飲食店として今後生き残っていけないだろうなと考えているので、それを今のメンバーだからできることにするのではなくて、人が入れ替わっても考えの根幹は変わらずに、継承していけるチームを目指しています。
各店舗の店長やシェフはそんな現状を理解して未来のことまで考えていますが、まだまだ自分の店舗だけに限定した考え方に偏っていたりと今はまだパーフェクトにできているお店はなくて、それぞれに良いところも課題もある状態です。
なので、これからはもっと横のつながりを強めていって、いい影響を与え合えるお店を多くしてくことが課題ですかね。
ウェイブズではどんな業態の新店舗をオープンするかは代表の私ではなく現場のスタッフが決めています。
会社の役割はあくまでも現場のやりたいことをカタチにすることですからね。
うちで働いてくれているスタッフって、みんな真面目で一生懸命なんですよ。
だから誰かの”やりたい”を形にしたいという想いがすごく強いんです。
そうやってみんなにやりたいことを持ってほしいな。
それをどんどん叶えていけたら、すっごく良い会社になっていくと思いませんか?笑
―――最後に未来の仲間へメッセージをお願いします!
こんな想いや考えをお持ちの方は是非ご応募ください。
ウェイブズのスタッフに共通しているのは、みんな「飲食店で働く事が大好き」なこと。
・仕事を通して誰かを笑顔にしたい。それがやりがいに繋がる。
・「お客様をどう喜ばせるか」「一緒に働く仲間にどう楽しく働いてもらうか」そんなことを考えながら仕事をしている。
・「もう少し休みが多ければ」「社員が働きやすい会社なら」のように、◯◯なら飲食店で働いてみたいと思ったことがある。
・新しいことを考えたり、アイデアを出し合ったりして前に進んでいる実感を得たい。
・美味しいものを食べる幸せを知っている。
・自分の作った料理を美味しそうに食べてくれる人を見てるだけで幸せ。
・自分の家族だけじゃなくて、一緒に働く仲間の家族まで大事に思いたい。
・個人技よりチームで動くみたいな、一体感のある会社で働きたい。
・ゆくゆくは独立したい。そのために良いお店の作り方を学びたい。
飲食の仕事が大好きなのに思うようにできなくて辛い思いをしている方、一度飾らず本音でお話しませんか?
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