東海地方のプロスポーツを盛り上げたい。観客の笑顔をつくる立役者、テツ コーポレーションの裏側
written by ダシマス編集部
年間を通してさまざまなコンサートやイベント、スポーツの試合が行われるドーム会場やスタジアム。歓声と興奮で包まれ、大きな感動を連日生み出しているその裏に、安全で快適な空間を作り出すために尽力している運営会社の存在があることをご存知でしょうか。
今回お話を伺ったのは、ナゴヤドームや多数のスポーツチームから委託を受けてイベントや試合などの運営・管理を行っている株式会社 テツ コーポレーションの森田 晃寛(もりた あきひろ)さんです。「お越しいただいたお客様に笑顔で帰ってもらいたい」その一心で日々活躍する森田さんに、仕事のやりがいや会社の強み、そして求められる人物像などをお聞きしました。
テツ コーポレーション 森田 晃寛(もりた あきひろ)さん
1973年生まれ。自動車ディーラーから転職し、関連会社のスキーアルバイトを経てテツ コーポレーションに入社。2024年6月にて25年目を迎える。現在はバンテリンドームでの業務が主。プロ野球やスポーツイベントを盛り上げることをしたいと考えている。趣味はスキー・ゴルフ。
ライター:神田佳恵
フリーランスライター。"何気ない人生にスポットライトを当てる"をテーマに、インタビュー・エッセイ・コラム・広報note・コピーなどの分野にて執筆活動中。一児の母。夫と息子、note、推し、旅が好き。
イベント運営を一手に引き受ける。取引先には有名チームも
――テツ コーポレーションに入社するまでの、森田さんのご経歴を教えてください。
前職は自動車販売の営業として働いていました。そのうちに違う仕事も経験してみたいと思うようになり退職して、一度スキー場のアルバイトスタッフに。団体旅行者にスキーを教えていましたが、そこでテツ コーポレーションの存在を知ったんです。
私自身もサッカーや野球は大好きだったので、ナゴヤドームや名古屋グランパス、中日ドラゴンズなどの名だたる取引先とお仕事をしていることに魅力を感じました。2月にスキーの仕事を終え、野球のオープン戦が始まる3月に、まずはアルバイトという立場で求人に応募。しばらくして社内でお声がけいただき、社員になって今年で27年目です。現在は事業部の管理者としての仕事も任せていただいています。
――どのような企業と取引しているのか、差し支えない範囲で教えていただけませんでしょうか。
先ほど申し上げたナゴヤドームや中日ドラゴンズの他に、サッカー(Jリーグ)の名古屋グランパス、FC岐阜、バスケットボール(Bリーグ)の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・ファイティングイーグルス名古屋、ラグビー(リーグワン)のトヨタヴェルブリッツ等のプロスポーツチームとの取引だけでなく、大相撲名古屋場所やナゴヤウイメンズマラソン、ぎふ清流ハーフマラソン等の運営管理も行っています。
最近では、ジブリパークからの委託案件もいただくようになりました。
――スポーツ好きの方にはたまらない環境ですね!具体的な業務内容についてもお聞かせいただけますか。
クライアントから委託を受け、イベントや試合などの会場運営を行うのが、基本的な仕事内容です。私が担当しているバンテリンドーム ナゴヤ案件では、駐車場の管理やグッズ販売、物販テントの設営、チケットや座席の管理などで、実際運営するスタッフも弊社でアルバイトを募集して面接・研修をします。
他部署の案件では会場内のビジョン管理、さらにはイベントの計画・進行まで広く任せていただいています。
――非常に多岐にわたる業務を日々こなしていらっしゃるのですね。
最初のうちは慣れないことも多く、ときにはミスをして現場を混乱させてしまう、なんてこともありました。覚えることは多いですが、上司や同僚にも助けてもらいながら修正するのを繰り返して……。とにかく経験を積んで仕事の流れを把握し、できることをどんどん増やしていきました。
かかわる人を笑顔にしたい。働きやすい環境作りで円滑なコミュニケーション
――貴社のビジョンを教えてください。
「東海地方のプロスポーツを支えながらこの地域を盛り上げていきたい」という想いを持った会社です。「かかわる人をみんな笑顔にしたい」も社内でよく聞く言葉の一つですね。
――貴社にしかない強みは、どんなところにあると思いますか。
クライアントのご要望に寄り添い、どうすればそれが実現できるのか、多数の現場経験で培った知見からご提案ができる点です。お客様の声も直接お聞きすることが多いので、お客様の想いを把握してクライアントの意向にもかなう方法を模索し、必要なアイデアを積極的に取り入れられることが、私たちの強みだと考えています。
試合やイベント終わりに、お客様から「よかったよ!」とお声がけいただくのは大きなやりがいでもありますし、反対にご指摘やご要望をお聞きしたときには、クライアントに共有しながら次回までの改善策を打ち出すようにしているんです。仮に試合の結果が悪かったとしても、最終的にはお客様に笑顔でお帰りいただけるように、日々力を尽くしています。
――毎回固定の社員だけでなく、アルバイトスタッフとともに運営を進める際に、何か工夫していることなどはありますか。
特に弊社の仕事が初めての方には、「わからないことがあったらなんでも聞いてね」と話しかけてもらいやすい環境を作るように心掛けていますね。何度かご一緒しているアルバイトさんにも、不慣れな方がいたら「現場で何かあればサポートしてあげてね」とお伝えし、協力しあえるよう働きかけています。
私もアルバイトから社員になった身なので、仕事においてどんな部分が不安に感じるのか、共感できる部分もあります。現場での経験を通して、「またここで働きたい!仕事が楽しい!」と思ってもらえるような環境を提供することが、私たちの頑張りどころでもありますね。
公私ともに充実できる。自ら考え率先して動く、チャレンジングな人を求む
――忙しくお仕事をこなしていく日々のなかで、大事にしていることはありますか。
仕事はとても充実していてやりがいもあるのですが、仕事だけに注力しているとプライベートがおそろかになってしまうので、メリハリをつけるように心掛けています。家族を養っていかなければと思う反面、家族を大切にするためには仕事ばかりしていては本末転倒。疲れが溜まると、お客様への接し方にも悪影響が出かねませんから。
帰れる日には早く帰宅し、休めるときにはきちんとリフレッシュする。休みの日は家族を連れてスキーをしたり、旅行に出かけたりして満喫するんです。元々スキー教室で働いていたこともあって、子どもたちが上達しているのを見るのが楽しみなんですよ。
――プライベートも大切にできる職場なのですね。一緒に働く同僚の方には、どんな方が多いと感じますか。
何事も、自ら率先して考え行動する人が多いですね。不明点があった際もすぐに相談して、どうしたら解決できるのかを考えながら働いています。
とはいえ、元々自ら行動できる人なんていません。仕事の経験を積むなかで気づき、覚え、どうすればいいのかを学んでいきます。特に弊社は、年次の若いうちから裁量ある仕事を任せてもらえるチャンスも多く、計画・打ち合わせから実施、さらには最終段階の請求処理まで、主体性を持って動かないと進んでいかないんです。
大変なこともありますが、それでもわからないことがあれば周りがしっかりフォローしてくれる。イベントが無事に終わったときには、自分の手でやり遂げた自信と大きな達成感を感じられますよ。
――これまで仕事で学んだことのなかで、印象に残っていることはありますか。
「現場は生き物。つねに自分の目でみて状況を確認して判断しなさい」という、上司からいただいた言葉が強く胸に刻まれています。現場仕事はセオリー通りにいかないこともある。だからこそ臨機応変に動く必要があるし、後輩たちにも同様に自分で経験してみることの大切さを伝えるようにしています。
――これからどんな方と一緒に仕事をしていきたいですか。
最初から多くのことができていなくても、どんなことでも挑戦していこうという思いの強い方は、きっと早いうちに仕事もこなしていけるようになると思います。待ちの姿勢ではこなせない仕事も多いので、前のめりな態度で何事も楽しんで取り組める方は、ぜひ一緒に働きたいですね。
お客様に満足してもらうためには、会社に対する社員の満足度も高い状態であることが大前提。一緒に働いていく仲間には、どんな些細なことでも相談し、助け合って難しい仕事も一緒に乗り越えていきたいと思っています。
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