いちご大福の美味しさだけじゃない!社歴4か月の新人が語る、夢菓房たからが愛される理由
written by 斉藤彩
昨今メディアへの露出も増え、ますますお客様が絶えない香川県高松市にある老舗和菓子屋「夢菓房たから」様(以下敬称略)。創業以来84年の長きにわたり地元で愛され続ける理由は何なのか。入社4か月の期待のルーキーが日々のリアルな様子を交え、新人目線で語ってくれました!
インタビュイー:森澤 祥平(もりさわ しょうへい)さん
株式会社夢菓房たからの販売スタッフ。2021年11月1日に入社。
うどんチェーン店の責任者経験を通して飲食の楽しさを知り、獅子舞祭を通して地元に根付く仕事に惹かれる。
PCの専門学校を卒業。たからに入社する前は地元の子供たちにPCを教えており、教え子を小3で情報処理検定協会ワープロ3級合格にまで育てている。
餡子は嫌いだけど、たからの餡子は美味しすぎて食べられるという。
<個人的に好きなたからの商品TOP3>
1位:チョコバナナ大福
2位:DAIFUKU Cakeいちご
3位:おいでまいだんご(みたらし)
インタビュアー:齋藤 彩
「働くかっこいい大人を増やす」をビジョンに掲げるインビジョン株式会社のライター。
つぶ餡よりこし餡、生ビールよりレモンサワー派。
望んでいたのは、地域の人の幸せに結びつく仕事
ーーー早速ですが、森澤さんはなぜ夢菓房たからに入社されたんですか?
地域の方の声が直接聞けるような仕事がしたかったので、求人に書かれていた「地域に貢献できるお仕事」という内容に惹かれました。
和菓子って、法事やご近所のご挨拶、季節の行事といった、まさに地域との関わりの中で用いられることが多い商品なので、ここでなら自分の望んでる仕事ができるんじゃないかと思って応募したんです。
ーーー夢菓房たからというお店のことはもともとご存知でしたか?
お菓子の存在は知ってたんですけど、どんな会社かは知らなくて。
祖母から「お菓子予約したから取りに行って」と頼まれて初めて店舗に行ったときに「ここで働いてる人たちはすごい人たちやな」って。並の飲食店ではない印象を感じて、ここで働けたらいいなという気持ちが強くなりました。
ーーー飲食関係で働きたいと思ったきっかけはあったんですか?
以前うどん屋さんで働いてたんですけど、セルフということもあって「ごちそうさま」っていう声がレジスタッフ以外にも届いてたんですよね。
お客様の声が聞こえるっていうのがすごく嬉しくて、次もそんな仕事がしたいと思いました。
ーーーたからさんでは今どんなお仕事をされてるんですか?
今は販売員として主に店頭で接客をしています。
あとはお祝い事などで提供する、上生菓子(じょうなまがし)と呼ばれる季節のお菓子の管理ですね。
ーーー入社してみて、たからのさんの魅力はどんなところだと思いましたか?
とにかくお菓子がおいしい!
いちご大福が売りではあるんですが、それ以外の商品もすべてプロの職人である社長がイチから関わって試食をして、自信を持って提供できると判断したものだけがお店に並んでいるんです。
だから本当においしいんです。
あとは何より接客が丁寧なところだと思います。
整理券を受け取ったスタッフが必ず接客からお見送りまでを担当する『お客様一人対スタッフ一人』というスタンスが一貫しているので、お客様も「前も担当してくれた店員さんだ!」と気付いてくれますし、私たちも「毎度ありがとうございます」の思いが本気なんですよね。
他にない特殊なことをしているわけじゃないんです。ベーシックを極めに極めているのがたからの魅力だと思っています。
「あ!今日もあの店員さんいる!」を当たり前の光景に
ーーー入社されてギャップは感じなかったですか?
ギャップはありましたね。前アルバイトをしていたうどん屋さんは大手だったので、お店としてある程度「こういう時はこうする」っていうマニュアルがあったんです。
でもたからさんでは柔軟な対応が求められるので、マニュアルがないんですよ。
この商品がなくなったらここから補充する、みたいな一定のルールはあるけど、いかに今目の前にいるお客様に合った商品を用意できるかが大事なところなので、型化できないことも多くて。
ーーーマニュアルがない中で、お仕事はどうやって覚えたんですか?
基本的にはOJTですね。でもこれまでマニュアルを元に仕事を覚えてきたザ・マニュアル人間なので、最初は困惑しました。
店頭に立ったらみんなプロ、というたからのスタンスは理解していたのですが、個人が技を磨くにしても足場となる基礎はどうしても必要だと思ったんです。
だから社長や上長に申し出て、マニュアル作りをさせてもらえることになりました。
ーーーマニュアルが必要だ!と感じた出来事が何かあったんですか?
入社して数日経った頃に、過去にスタッフさんが退職されてきた理由を聞いたんです。
重いものを持って腰を痛めて辞めた方、繁忙期の忙しさに耐えられなくて辞めた方、業務内容が難しくて辞めた方、色んな方がいました。
でも全員が体を壊すわけじゃないし、全員が忙しすぎるって感じるわけじゃないと思ったんです。
だから自分がマニュアルを用意できれば、「業務内容が難しいので辞めます」っていう退職理由はなくなるんじゃないかって。
今「定時で出勤して残業はしないようにしよう」「しっかり休もう」っていう改善はされてきてるけど、そういう働き方の部分は入社4か月の私が言うよりも上長が率先して伝える方が浸透しやすいじゃないですか。
だから役割分担だと思ってやらせてもらっています。新人である自分がマニュアルを残すために少し接客業務を抜けるのとベテランの先輩が抜けるのとだったら、絶対前者の方がいいんです。私も復習できますしね。
ーーー会社のため、未来の仲間のためにそこまで頑張れる理由は?
これは前の会社で聞いて大事にしている考え方なんですが、例えばお客様がお茶をこぼしてしまったとする。そんなときにいつもいる店員さんがいれば「すみません」って声をかけやすいじゃないですか。
それにいつもいる店員さんって、お客様からしたらプロに映りませんか?
たからもそういうお店にしたいし、そんな場所で働きたいんですよね。
私も「あ、今日もこの人いる!」って思ってもらいたし、こちらから声をかけたときに「覚えてもらえてる!」って楽しんでお買い物してほしいんです。
『ずっと働きたい』『また行きたい』のいい循環を作れればなって思ってます。
未来の仲間へ。私がいるから大丈夫!(って言いたいな)
ーーー今仕事を楽しんでる度は10点中何点くらいですか?
9点くらいですかね。
ーーーあとの1点はどうしたらついてきそうですか?
単純に、覚えることがたくさんあるんですよね。その中で上生菓子の管理やマニュアル整理もあるので、正直多忙で…。その1点ですかね!(笑)
ーーーお休みはちゃんと取ってますか?
休みはしっかり取ってますよ!その時じゃないと対応できないことは後日やるって決めて、休みの日はゲームしたり漫画読んだりお出かけしたり、やりたいことやってます。
他のスタッフも、オンオフ切り替えてる人が多いんじゃないですかね。ダラダラ残業をするような人はあんまりいないですね。
ーーーオンオフしっかりの方が多いということですが、他に「こういう人がいる」といった、たからさんの特徴はありますか?
私からしたら自分が一番後輩なので、頼り甲斐のある先輩ばかりですね。
自分から話しかけることや笑顔でいることを意識していたからか、最近ではより支えてもらっているなぁと感じています。
社員さんは20代も多いんですが、パートさんは30代、40代、50代の方が多くて。特にパートの皆さんには私が接客以外の業務をしている間にも店頭に立ってもらっているので、本当に感謝してもしきれないです。
ーーーでは、この先どんな方に仲間になってほしいですか?
店頭に立ってお客様に接するのが好きな人は、ぜひうちで働いてほしいなと思います。
一人でも多くのお客様にお菓子を届けるという意味でも、これから規模が大きくなったときも今と同じ丁寧な接客を大事にしていきたいという意味でも、一人一人のお客様と深く関わりたい、っていう方が仲間になってくれたら嬉しいです。
ーーーその方が来るときにはマニュアルもあるし、何より森澤さんがいますもんね!
脅すわけじゃないんですが、覚えることが本当にいっぱいあるんです…!
焼き菓子、大福、季節のお菓子に、夏と冬で値段が変わる商品…。もう頭が痛くなりますよ(笑)
だからそれ以外のことでは負担をかけないような、優しい職場にしたいんです。
「Aさんはこう言ってるけどBさんはこう言ってた!」っていう場面でも、「私に聞けば全部大丈夫だよ!」って新しい人を守れるような存在になれるように今は頑張っています。
ーーー森澤さんの存在は未来の仲間からしたらとても頼もしいと思います!午後もお仕事頑張ってください!今日は素敵なお話をありがとうございました!
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