正反対だからこそ、尊敬しあえる。システムエンタープライズで働く女性エンジニア二人の絆と未来

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written by ダシマス編集部

1982年に岡山県に誕生したIT企業、株式会社システムエンタープライズ(以下:SEC)。「時代の旗手となり、岡山ナンバーワンIT企業を目指す。」を使命に掲げ、金融・教育・医療・工業など、さまざまな分野でITソリューション支援やシステム開発を行っています。

社員の平均年齢は34.2歳(※2024年4月1日)、若いエンジニアのエネルギーを感じられるのもSECの特徴。今回は、そんな同社で働く入社3年目の女性メンバー、和田 美月(わだ みつき)さんと石原 佳乃子(いしはら かのこ)さんにお話を伺いました。同期の中でも特に仲のいいお二人。普段の仕事の様子や社内の雰囲気を伺いながら、お互いに支えあい刺激しあうお二人の関係に心を打たれました。

システム部 和田美月(わだ みつき)さん

システム部 和田美月(わだ みつき)さん

岡山大学グローバルディスカバリープログラムを2022年に卒業し、同年4月システムエンタープライズに入社。主に教育関連のWebアプリ開発を担う。学生時代は、リベラルアーツによって広い知識を身につけた。ちいかわが好き。

システム部 石原佳乃子(いしはら かのこ)さん

システム部 石原佳乃子(いしはら かのこ)さん

岡山大学経済学部卒。システムエンタープライズに入社後、3カ月の研修期間でプログラミングの基礎を学ぶ。主にクラウド系サービスの開発・導入支援を担い、新しい知識や機能を勉強する毎日。知識が身についていることを業務内で実感したり、自分の作ったシステムで喜んでもらえることにやりがいを感じる。

就活から伝わった社内のあたたかさ。文系出身・プログラミング未経験ながら入社した過去も

――お二人の自己紹介をお願いできますでしょうか。

和田さん(以下:和田):2022年に入社して3年目社員となりました。グローバル・ディスカバリー・プログラム(略:GDP)1期生として岡山大学に入学し、工学部の学位で卒業しました。大学時代にプログラミングも少し学んでいたので、IT業界を志すようになり、SECに入社しました。

石原さん(以下:石原):私も和田さんと同年入社です。大学も同じ岡山大学ですが、私は経済学部を卒業しています。在学中に半年ほど韓国留学をしたのですが、異国の地で暮らしたり、人生設計が急変したりした場合にも役立つスキルの重要性を痛感したことで、IT業界やシステム開発への興味を持つようになりました。

 

――ありがとうございます。和田さんは理系、石原さんは文系ご出身ということでしょうか。

和田:元々理系ではあったのですが、高校時代にイギリス留学を経験し、海外とのつながりにも興味を抱くようになりました。ちょうどそのタイミングで岡山大学にGDPが新設され、授業はすべて英語でさまざまな学部の授業を選択できることを知ったんです。文・理問わず広く学べる点に惹かれて、GDPに進学することにしました。

石原:私は完全に文系で、正直システムのことは何もわからない状態で入社しました。それに、商業系の高校を卒業した後は、元々就職するつもりだったんです。でも将来のことを考えるうちに、大学で学んでから自分のやりたいことを改めて見極めたいと思うようになり、進学を決めました。

 

 

――SECを志望した理由を教えてください。

石原:会社の雰囲気や、先輩方の人柄に惹かれたのが大きな理由です。他の企業の説明会にも参加して、IT業界は静かな方が多く、もくもくと手を動かすようなイメージを抱いていました。でもSECは、座談会などでお話しした先輩社員の皆さんも明るい方ばかりで、働くならこんな会社がいいなと心が踊ったんです。そのころはまだ社屋も建設中で、新しいオフィスで働けるのにもワクワクしましたね。

和田:私も石原さんと同じで会社の雰囲気にくわえ、社長や会社のトップ層との距離の近さも魅力に感じました。当時はコロナ禍だったこともあり、県内就職に絞って就活を進めたのですが、さまざまな企業の説明会やインターンに参加する中で、社長がインターン生一人ひとりに興味を持って接してくださったのが弊社だったんです。親しみやすさも感じましたし、入社後もフラットに話しかけてくださるのではないかと感じました。

 

――社長や先輩社員の皆さんから受けた言葉で、何か印象に残っているものはありますか。

石原:インターン後の就職面接で、社長が名前と顔を覚えていてくださったのがとても嬉しかったです。数多くのインターン生・就活生の一人ひとりを覚えていてくださる社長なら、きっと入社してからも社員を大切にしてくださるだろうなと、入社意欲がさらに強くなった瞬間でした。

和田:私も選考の際に、社長がとても嬉しそうに会社や社員の話をされていたのが印象に残っています。社員を誇りに思っているんだということが伝わってきて、その一員として認めてもらえるのかなと、期待感を抱きました。

 

――プログラミングやシステム開発と聞くと、なんだか難しそうな印象を受けます。実際、仕事を始めた当初はどのように感じましたか。

和田:私は大学の卒業研究でプログラミングを行っていて、その内容やどういったことを勉強すべきなのかは理解した状態で入社したので、思っていた以上の難しさは感じませんでした。でも仕事が進むにつれ、作業の大変さを感じるようにはなりましたね。

石原:私は本当にゼロからのスタートだったので、最初からわからないことだらけでした。でも難しい仕事に直面しても、上司や直属の先輩に質問しやすい環境があるので、皆さんに支えてもらいながら日々の作業を進められています。

 

同期のランチやデスク周りのアレンジ。それぞれの目標・やりがいを胸に働く職場

 

――お二人はそれぞれ、どのようなお仕事に携わっているのですか。

和田:私は教育系のシステム開発をメインで担当しており、プロジェクトの立ち上げから納品まで、全体の進行を任せていただいています。元々担当していた大学生向けの教育システムを、現在は社会人採用プログラムに転用し、1年ほどでリリースするに至りました。

石原:私は主にクラウド系サービスの開発・業務支援などの業務支援に携わらせていただいています。一から開発する業務もあれば、既存のシステムからクラウドに移行する事業者向けシステム支援なども担当しています。

 

――1日のスケジュールを教えてください。

石原:出勤後、まずはPCを立ち上げて、メールチェックなど仕事の準備を行います。私が所属するチームは、毎日朝会・夕会を実施していて、朝会で1日のタスクを確認してから作業スタートです。

お昼休憩は和田さんと一緒にランチを食べるのが毎日の楽しみでもあり、いいリフレッシュになっています。そして午後からは作業をしたり、曜日によっては会議に参加したり。最後に夕会で作業報告をして、定時に退社、という流れです。

和田:石原さんとは異なるチームですが、私のプロジェクトでも朝会・夕会は毎日欠かさず行っています。全体の進捗を確認して、万が一遅延がある場合はリカバリー方法を擦り合わせることもできるので、納期遵守のためにも大切にしている時間です。

 

――仕事はリモートでも行っているのでしょうか。

石原:基本出社が原則で、客先訪問の予定がある場合などはリモートで仕事をする場合もあります。ですがフリーアドレス制なので、毎日違う場所のデスクで仕事できるのはちょっとした気分転換にもなって楽しいです。

ちなみにデスク周りは、マウスパッドを好きなデザインのものにしたり、デスクトップ画像を同期で撮った写真に設定したりしています。作業環境を自分好みにアレンジするのも、ちょっとした楽しみなんです。

和田:私も卓上カレンダーやガジェットアイテムを好きなキャラクターもので揃えたり、デスクトップの待ち受け画像を変更したりと、デスク周りを充実させています。毎日席が変わるので、細々したものを毎日移動するのは少し大変なんですけどね(笑)。

 

 

――仕事において、お二人が大切にしていることを教えてください。

和田:常に成長し続けられるように心掛け、行動するようにしています。負けず嫌いなタイプでもあるので、自分ができることはどんどん増やしていきたいし、上司にも積極的に手を挙げていて、頼ってもらえる人になりたいんです。

石原:私は和田さんとは少し違い、とにかく日常を楽しく過ごすのを大切にしています。仕事ももちろんですが、プライベートも充実させられるように、定時内に仕事を終えられるように工夫して両立できるように心掛けているんです。

 

――お仕事への向き合い方はそれぞれ異なっているのですね。どのような点にやりがいを感じていますか。

石原:仕事をするたびに新しい知識を学べるのは、やりがいにつながっています。開発しているシステム関連以外にも、深掘りすればするほど知らないことが溢れてきて毎日本当に楽しいです。未知の世界が広がって、さまざまな知見・経験を深められるのはこの仕事の面白さの一つだと思っています。

和田:私は、尊敬できる先輩や仲間に囲まれている環境にやりがいを感じています。石原さんの言う通り、仕事を通して日々新たなことを学び続けているので、この仕事をずっと続けている先輩たちにはいつも尊敬の気持ちでいっぱいなんです。そして私自身も先輩方のように、後輩から慕われる存在になれるように日々努力を重ねています。

 

意欲に溢れ風通しのいい社内!職場環境や資格取得の支援制度も充実

――実際に入社してみて、社内の雰囲気はいかがでしたか。

和田:入社前のイメージ通り、活気があって楽しい会社です。特に県内のIT企業が集まるスポーツ大会でも、出場社員への声援が1番大きいのはいつも弊社なんですよ。仕事でも頼りがいがあって、何事にも意欲的な方が多い組織です。

石原:穏やかな方もいれば、おしゃべり上手な方もいたりとキャラクターはさまざま。趣味やプライベートの話も気さくに話してくださるので、普段からコミュニケーションが取りやすいです。飲み会なども自由参加なので、社内の交流機会はあるけれど無理に参加しなくてもいいのも居心地がいいですね。

 

――社内のあたたかな雰囲気が伝わってきます!そういった社内文化が生まれているのには、どういった背景があると感じますか。

和田:すべてのチームが同じフロアで働いているので、チーム外の方とも交流がしやすいし、風通しがいい環境なのが社内文化をつくり出している一つの要因かもしれません。あとは、入社後すぐの新入社員研修で同期の仲がぐんと深まるので、強い仲間意識が生まれて同期間の交流も活発になっていると思います。

石原:くわえて、SECは私たちが所属するシステム部と総務部の2部署構成になっていて、プロジェクトは違えどシステム部のメンバーは全員同じ仕事をしているんです。営業から開発まで、全員がさまざまな仕事を網羅的に行うので、お互いの仕事への理解が深まり、心の距離をより近づけているのかもしれません。

 

 

――職場環境で、お二人が特に気に入っているポイントは。

石原:社屋が新しくて綺麗なのは、働くモチベーションにつながっています。ガラス張りでところどころに観葉植物もあって、テレビドラマに出てくるような環境なので、仕事をしていても気分が上がりますよ!ファッションが好きなので、出社時の服装が自由なのも気に入っています。

和田:しっかりお給料もいただけるのも嬉しいポイントですね。頑張った分だけきちんと相応の評価をいただけますし、評価結果に疑問があれば上司に伝えて解消する機会があるのも、社員に寄り添ってくださっているからこそ。評価理由の説明を受けて、自分がどうすればもっと成長できるのか明確化できるので、ありがたい環境だなと思っています。

 

――SECならでは!だと感じる福利厚生や仕組みを一つ教えてください。

石原:社員の資格取得に対する支援制度はとても充実していると思います。書籍購入費用も会社負担で、資格試験に合格すれば報酬金の支給まで!社員も積極的に活用しているので、県内企業でも資格の保有率は高い方なのではないかと思っています。

新入社員の資格取得も応援してくださって、入社時には「基本情報処理技術者」という国家資格や、「JAVAシルバー」というプログラミング言語の基本資格、他にも担当プロジェクトによって資格取得を促してくれるので、スキルアップがしやすい環境です。

 

――今後、会社に期待することなどはありますか。

和田:これは会社に限らず業界全体にいえることですが、女性社員は少ないですね。肌感ですが、会社の男女比も8:2くらいの印象で、女性の管理職の人数も少ない状況です。

基本的な福利厚生は用意されていますが、もっと女性の人数が増えればキャリアステップも広がるし、女性ならではのライフイベントに対する制度の充実や活用事例も増えるかなと。大企業に比べると、まだまだ伸び代はあると思っています。

 

支え合う大切な関係。公私の充実、女性ロールモデル……それぞれの夢に向かって

――同期入社のお二人。先ほどお昼ご飯も一緒に食べているというお話もありましたが、仲の良さが伝わってきます。入社当時のお互いの第一印象を教えてください。

石原:和田さんとは出身大学が同じでしたが、会社で初めて知り合ったんです。同期の中でも女性は私たち二人だけだったので、最初から自然と仲良くなりました。会社で面白かったことやちょっとした悩み、モヤモヤなども気楽に連絡しあえて、「美月ちゃんがいるから頑張れる!」って、入社当時から頼りっぱなしです(笑)。

和田:私の方こそ、石原さんにはお世話になりっぱなしで……!毎日のお昼ご飯が午後の仕事の励みになっているし、休みの日に一緒にショッピングに出かけることもあって、どんな話でも打ち明けられるので、本当に心の支えになっています。

 

 

――信頼できる同期の存在はとても心強いですよね。せっかくの機会なので、お互いに対して日ごろ感じていることを伝え合ってみませんか。

石原:和田さんの仕事への熱量の高さや、一生懸命後輩指導に取り組んでいるのを見て、心から尊敬しています。また、上司に対しても積極的に発言しているのも、和田さんだからこそできることではないかと思っています。自分の感じていることをきちんと伝えられて、でも伝え方も上手だから相手も嫌な気持ちにならないんです。

私は留学していた関係で同期のみんなより一つ年上なのですが、年下でも本当にしっかりしていて、いつも頑張っている姿に刺激をもらっているし、尊敬の気持ちを持って仲良くさせていただいています……!

和田:石原さんは、出会ったころから本当に優しくて、その優しさにいつも助けていただいているんです。彼女自身も仕事で大変なことが多いはずなのに、私の話をいつもうんうんと頷いて聞いてくれて、受け止めてくれて……。

私は「こうあるべき!」と思ったら猪突猛進なタイプですが、石原さんは自分のことも大切にできて、そのうえで仕事のことも考えられる柔軟性があるんです。性格が違う二人だからこそ、きっと尊敬する部分が多いんだろうなと感じています。

 

――素敵な関係性に心打たれます……!最後に、お二人の今後の目標を教えてください。

石原:すでに今の環境で十分満たされてはいるのですが、この状態を崩さず、引き続きこれからも仕事とプライベートを充実させて過ごしていきたいと思います!

和田:先ほどもお話ししましたが、業界全体で女性メンバーが少ないので、いつか私が誰かのロールモデルになれたら嬉しいです。「和田さんみたいになりたいんです」と言ってもらえるようになるその日まで、引き続き頑張っていきます!

 

(取材:大久保 崇・執筆:神田 佳恵

 

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