事業戦略でサッカーと名古屋を盛り上げる!名古屋グランパス専務の想い

ブルー

written by 一緒俐(いおり)

愛知県にあるJリーグチームといえば「名古屋グランパス」ですよね!
今回、名古屋グランパスの清水専務を取材しました!コンサルティング会社での経験をJリーグに活かし、さらに強く、活気あるサッカーチームを作りたいという熱い志に感銘を受けました!サッカーが好きな方も、地元・名古屋が好きな方も、サッカークラブがある企業で働いてみたい方もぜひご覧ください!
(※画像・写真提供:名古屋グランパス)

清水克洋(しみずかつひろ)さん

清水克洋(しみずかつひろ)さん

名古屋グランパスの専務取締役。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営コンサルタントを務めた後、2008年にヴィッセル神戸へ入社し、2013年から2015年まで代表取締役社長を務める。その後、フィールドマネジメントにて国内スポーツ関係のコンサルティングに取り組んだことを機に「スポーツ業界の発展のためにできることがしたい」と考え、2017年に名古屋グランパスに入社。

コンサルの専門家、ご縁あって大好きなサッカー業界へ

―――清水さんは元々、スポーツ業界で働こうと思って就職活動をされたのですか?

もともとというよりは、偶然もあってスポーツ業界で働くようになりました。今から20年前、経営コンサルティングもまだ今ほど人気ではなかった頃、学生だった私は「経営に関わる仕事をしたい」「海外ともつながりがある仕事がしたい」と考え、マッキンゼーに就職しました。
コンサルタント7年目、もうすぐ30代になる節目を迎えたとき「クライアントのたくさんの業種・会社に関わる形から、何か1つの事業を成長させられるようになりたい・深く関わりたい」と思い、転職を考え始めました。

これがサッカークラブで働くきっかけになりました。マッキンゼー時代の先輩のつながりで当時の楽天イーグルスの島田社長や、ヴィッセル神戸も経営する三木谷会長をご紹介いただく機会があって。
久しぶりにJリーグの試合観戦もしたのですが、その時のスタジアムの一体感や熱狂度は今でも覚えています。元サッカー少年でもあるので「もっともっとJリーグを盛り上げたい、いつか海外チームと渡り合えるチームを目指したい!!」とヴィッセル神戸へ入社しました。

ヴィッセル神戸でも様々な仕事をしましたが、若かった自分に社長としてヴィッセル神戸を2年間任せていただけたこと、本当に感謝しています。その後ヴィッセル神戸は楽天グループ化し経営体制も変わり(オーナー型クラブから企業型クラブに変わった)、再びコンサルティング会社での仕事を始めました。

そこで国内スポーツ関係のコンサルティングも担当する中で、Jリーグやクラブの方々と話す機会もあり、そのご縁で名古屋グランパスとつながって、今に至ります。

―――コンサルとサッカーが軸になったキャリアを歩んで来られたのですね!ちなみにオリジナル10の中でも、特に名古屋グランパスに惚れたポイントは何ですか?

何よりも地域密着を理念とするJリーグとして、地域の皆さんと一緒にJリーグを楽しめる、地域を盛り上げるクラブ活動を実施し続けているところですね。名古屋で働くようになってからも、オリジナル10のクラブとして、地域の皆さんと長く深いつながりがあることを感じています。これからも試合やホームタウン活動を通じて「かけがえのない体験」をグランパスファミリーの皆様に経験していただければ幸いです。

 

「多様性を武器に」業界未経験者も積極的に採用中!

―――清水さんは専務取締役として日々、どのような業務をされていますか?

クラブ事業統括として事業企画や計画立案を行いながら、小さな会社ですので、試合の日にはイベントや試合運営は順調に回っているかも現場に出て確認しています。他にも小西社長を経営全般でサポートする立場ですので、社員・スタッフの採用活動にも携わっています。

試合に勝つ喜び、負けたときの悔しさなど、さまざまな感情をファミリーの皆様と共有できること、ホームタウンの皆様と一緒にサッカーにまつわる活動ができることをとてもやりがいを感じ、誇りに思います。

―――名古屋グランパスを通じて試合も地域も活気づくのが嬉しいですよね!ちなみに貴社では、どんな人たちが勤務していますか?

もちろんもとからサッカー大好きという社員もいますが、そうでない方も多数入社しています。入社後にサッカーやJリーグについて興味が湧いて、次第に好きになっていく人もいますよ。もう一つは、地元・名古屋が好きな人、地域活性化や地域貢献に興味がある方。地元への思いを持って入社したという方も多く勤務しています。

―――さまざまなきっかけで名古屋グランパスに集まっているのですね。清水さんは最終面接に同席されているとのことですが、採用で心がけていることは何ですか?

採用としては“Diversity”のある組織をと、様々なバックグラウンドを持っている方を採用しています。
プロスポーツクラブは中途での採用が多く、他業界や他業種で活躍してきた方を採用する機会が多いんです。
面接では、今までのご経験をどのように活かせるのか、新しいことにトライし続けるパワーと根気強さがあるかといった観点を大切にしていますので、業界未経験の方もお気軽にご応募、お話いただければと思います。

新しいことに挑戦し続けてこそ「町いちばん」のクラブ

―――「町いちばん」のクラブを目指して、常に新しいことにチャレンジしていると思いますが、コロナ禍で名古屋グランパスが取り組んだ新しい企画やイベントについて教えてください。

コロナの影響で約4か月間Jリーグが開催されず、再開後もはじめは無観客で開催という状況だったので、スタジアムでサッカーを楽しんで頂くのが基本であるクラブとしては非常に厳しい時期もありました。

そうした中でも、密にならずに試合を応援できるやり方がないかと、建物の壁面に映し出された試合映像を車から観て応援ができる「ドライブインパブリックビューイング」を企画したり。スタジアムに皆さんをお迎えできるようになる前には、ソーシャルディスタンスを保って座れるように、瑞穂スタジアムのベンチシートに社員総出で席番号のシールをひと席ひと席貼ったり。ホームタウンでは、家庭で余ってしまった食品を集めて寄付する「フードドライブ」もSDGs活動の一環で行っています。フードロス削減への貢献だけでなく、生活に困っている人たちに喜んでいただける活動となりました。


参照:https://nagoya-grampus.jp/news/sdgs/2022/031039-3.php
 

コロナでスタジアムに集うことに制限がある状況でも、名古屋グランパスはサッカーや事業を通じて何ができるだろうか?
世界で通用する強いチームを作るために今なにをすべきだろうか?

皆がずっとそれを考えてたからこそ生まれた企画だったと感じます。

 

―――今できることをやり切ろう、という名古屋グランパスの強い意志が企画背景にもあったんすね!これからも「町いちばん」を目指した挑戦に乞うご期待ですね!!では最後に、名古屋グランパスをどんなチームにしていきたいか、その抱負をお話しください!

皆様、いつも名古屋グランパスを応援してくださって誠にありがとうございます。

スポーツを通じて勇気や笑顔、感動を作れるように。
コロナ禍でも安心安全を守る試合運営を心がけ、
満員のスタジアムをまた再現できるように。

これからも名古屋グランパスはホームタウンから応援されるチームであり続け、
世界で戦える強いサッカーチームにしていければと思います。

 

=名古屋グランパスの詳細情報はこちら=

・社員募集について:https://nagoya-grampus.jp/news/misc/2022/0326post-1905.php

・ホームページ:https://nagoya-grampus.jp/

・求人情報、ニュースについて:https://nagoya-grampus.jp/news/

・名古屋グランパス公式YouTube:https://www.youtube.com/user/NagoyaGrampus758

 

=その他、これまでのインタビュー、掲載記事リンクはこちら=

・ファン・サポーターとの結び付きを深め地域に貢献するチームへ

―名古屋グランパスエイトー経済界ウェブー

https://net.keizaikai.co.jp/60753

 

・サッカーとラグビー「異例タッグ」実現の深い訳 ー東洋経済オンラインー

https://toyokeizai.net/articles/-/415382

 

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