安心・安全・快適な住環境のために。個性豊かな従業員と飛躍し続ける100年企業・長野板販の未来
written by ダシマス編集部

100年を超える歴史を誇る、長野板販株式会社。北信・東信・中信エリアを中心に、住宅用ガラスやサッシ、看板用の樹脂製品など豊富な商品バリエーションを提供し、長野県民の暮らしを支えてきました。
今回お話を伺ったのは、そんな同社で取締役統括部長として活躍する鶴田 大基(つるた だいき)さん。「社員の成長が自分の喜びでもある」と語るその眼差しには、従業員の皆さんへの愛情がにじんでいました。
住環境において窓が担う重要性や仕事の面白さ、そして胸に刻む信念について、熱く語っていただきました。

取締役統括部長 鶴田 大基(つるた だいき)さん
1990年長野県長野市生まれ。東京の大学を卒業後、IT企業で音声認識ソフトウェアの営業として、新規開拓、新規事業の立ち上げ等様々な業務に携わる。30歳を迎える年に地元の長野市への帰省を決意し長野板販株式会社に入社。現在はプレーヤーとして施工管理を行いながら受発注業務の責任者として組織全体のマネジメントを行っている。
窓が地球を救う?快適な暮らしを支える窓の重要性
――まずは長野板販について、教えてください。
建築用の板ガラスやサッシ、インテリア・エクステリアなどの住宅設備資材、看板資材などを幅広く取り扱う建材商社です。1923年に創業し、今年で102年目を迎えました。現在は長野市の本社をはじめ、佐久市と松本市に営業拠点を構え、長野県全域のお客様に商品を提供しています。
――そんな貴社の強みは何だと思いますか。
まずは、取り扱っている商品の品質の高さですね。世界最大級の建築用・自動車用ガラスメーカーである、日本板硝子株式会社から商品を仕入れていますが、このメーカーと取引があるのは長野県全域で2社のみ。北信・東信・中信地方のエリアでは弊社が100%のシェアを持っています。
仕入れ・販売だけでなく、自社で施工できる体制を整えているのも、弊社ならではの特徴です。本社(長野市)と松本営業所に配送拠点も併設しているので、長野県全域のお客様先に商品をお届けでき、そのまま搬入・施工まで自社完結で進めることができます。また、取扱い商品の幅広さも強みですね。お引き合いの際にも、ガラス、サッシ以外にもトータルでご提案ができるので、提案力の強さにも自信があります。
――高品質に確かな提案力。100年の歴史を誇る強みの数々に圧倒されます。
ありがとうございます。近年はSDGsにも力を入れており、断熱性の高いガラスやサッシの販売にも力を注いでいるんです。お客様に快適で安心・安全な暮らしをお届けすることはもちろん、地球環境に優しい企業活動を、全社で取り組んでいるんですよ。
実は、窓は住宅の断熱を考えるうえで最も重要なパーツだといわれていて、室内の熱の約8割が窓を通して外に逃げてしまうというデータもあります。つまり、断熱性の高い窓を設置すれば、景観を保ちながら快適な住環境を実現でき、節電・光熱費削減につながるんです。
省エネ補助金などのご案内も含めて、商品選択のメリットをお伝えしたり、県内イベントに出展してSDGsへの取り組みについてお話したり。我々が働きかけることで、窓やサッシの重要性を知っていただき、地球環境の保護にもつなげていけたらと考えています。
ソフトウェア開発から建材商社への異業種転職
――鶴田さんのこれまでについて、教えてください。
長野市で生まれ育ち、高校卒業後は東京の大学に進みました。昔から運動が大好きで、中学から大学まではバレーボール一筋で過ごしました。
バレーボールは、まさにチームプレーのスポーツ。1つの目標にチームメイト全員一丸となって取り組み、成功体験を積み重ねるのが大きなやりがいでした。こうしたやりがいを感じながら仕事をするのが、キャリアにおける軸にもつながったんじゃないかなと、今になって感じます。
――素晴らしい信念ですね。実際、就職活動の際にもやりがいを重視してファーストキャリアを選択されたのでしょうか。
おっしゃる通りです。新卒で選んだ会社は、創立直後の少数精鋭な、AI関連のソフトウェア開発会社でした。事業に独自の強みがあることも魅力的に感じましたし、何より人数が少ない分裁量を持って働ける。挑戦した分だけ、自分も会社も成長できる環境に身を置きたいと思ったんです。
前職では、自治体やテレビ局を対象に、コンサルティング営業を行いました。コンペや新規事業の立ち上げなど、若いうちから多くの経験をさせていただきましたね。30歳になる年に兄が会社を継ぐことが決まり、私も家業を支えていくため、長野板販に転職することに決めました。
――現在は取締役統括部長という立場とお伺いしました。具体的にはどのような役割を担っているのでしょうか。
いわゆるプレイングマネージャーのような立場で、現場の施工管理とマネジメントを兼務しています。予定通り工事が進むように調整を行ったり、職人の手配をしたり、ですね。お客様を訪問営業することもあるので、現場に出向きつつ、社内環境を整えています。
――ソフトウェア開発と建材商社。前職からは異業界への転職だと思いますが、過去の経験が活かされていると感じる瞬間はありますか。
前職時代に培われた課題解決力は、現在も活きているのではないかと思います。
お客様の安心・安全な暮らしを守る建物を築くために、最適な手段は何なのか。利益を上げ、会社を成長させるためにどのようにコスト管理をするか。ゴールから逆算して具体的なタスクに落とし込むことで、迷いがなくなって仕事のスピードも速くなる。さまざまな課題を発見して、最短距離で解決する方法を探る力は、どの仕事でも重宝すると感じます。
個性豊かな社員への愛情。「社員が楽しそうに仕事をしている姿が好きなんです」
――社員の皆様は、普段どのようなお仕事をされているのでしょうか。
組織としては、営業職・事務職・配送ガラス工事の3つの部隊に分けられます。
営業は、基本は既存顧客へのルート営業。商品の売り込みをしたり、お客様の課題をヒアリングして提案営業を行ったりするのが主な業務です。営業が使用する見積書の作成や受発注処理のほか、精算業務や問い合わせ対応などを行うのは、事務職メンバー。そして配送ガラス工事のメンバーが、現場に出向いて施工や商品の配送を行っています。
――社内の雰囲気を教えてください。
個性豊かでユニークなメンバーが集まっています。2025年2月現在47名の従業員がいますが、同じ仕事をしていてもそれぞれ捉え方や切り口が違うので、日々発見の連続です。従業員に社風が表れるとも聞きますが、さまざまな個性が共存しているのが長野板販らしさなのかなと感じますね。
これは弊社の良さでもあり、同時に今後の課題でもあると思っています。それぞれが個性を発揮して自立的に行動できる組織は素晴らしいですが、業務が属人化しないよう、適宜チームでノウハウを共有し合う仕組みは必要です。目指すは、スキルの掛け合わせによる組織のレベルアップ、とでもいいますか。
――具体的に、業務が属人化しないためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。
3年前くらいから、平日に連続3日間の休暇を取るリフレッシュ休暇制度を導入しています。導入の裏には、誰かが欠けた状態でも業務をフォローできる体制を構築できるようにという意図がありました。
休暇をとったメンバーはリフレッシュできて仕事のモチベーションが上がるし、チーム全体としては協力体制や全体の業務把握ができる。一石二鳥の施策として、従業員の意識改革にうまくつなげられたと思います。
――社員の皆さんに対して、どのような気持ちで向き合っていますか。
日々の仕事を通して、成長の喜びを感じながら仕事をしていってほしいと思っています。
社会人になると、プライベートよりも仕事の方が日中の大半の時間を占めるじゃないですか。仕事で得た学びや経験一つひとつに価値を見出し、自己実現のためのステップと捉えてもらったほうが、人生はもっと充実するはずだと思うんです。
私自身、社員が楽しそうに仕事をしている姿が好きなんですよ。自分なりの目標を立てて工夫して業務を進めたり、お客様の言葉に真摯に向き合ったりしている社員を見ていると、誇らしくなります。社員の成長が私の喜びですし、彼らが活躍できるかできないかは、自分の働きかけ次第だと思っています。社員一人ひとりにも、自己成長を感じながら仕事を楽しんでもらえたら幸せです。
目に見える形で成果を感じられるやりがい。100年企業のその先の飛躍を目指して
――読者に向け、貴社の魅力をアピールしていただいてもいいでしょうか。
仕事の成果が目に見える形で表れるのが、一番の面白さじゃないかなと思います。特にガラスは、住宅や建築の中でも大きな面積を占めるパーツなので、商業施設など大型建築物が出来上がった後には達成感も大きいですよ。「この建物の完成に、自分も寄与したんだよな」って、ものすごく感動します。
先ほども話したように、窓は住環境において重要な役割を担う場所でもあります。お客様の快適な暮らしを作り、地球環境保護にも貢献できる。こんな仕事は、あまりないんじゃないかな。
――今後、どのような方に仲間になってほしいですか。
100年という節目を迎えた弊社ですが、この先も歩みを止めるつもりはありません。地域の暮らしを力強く支えていくために、向こう100年もまだまだ飛躍していきたいと考えています。
最近は20代のメンバーも増えて、SNSを使った広報活動など、若い世代ならではの施策にも新たに挑戦しています。社内も今まで以上に活気あふれる雰囲気になってきました。年齢・経験は問いません。ご自身の個性を発揮して、楽しみながら日々仕事に取り組んでくださる方には、ぜひとも仲間になってもらいたいですね。
長野板販株式会社の詳細・採用情報はこちらから
求人情報(新卒):https://shukatsu.shinmai.co.jp/job/71411/
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