最初は邪魔になってなんぼ!ぬくい職場でゼロから始める部品加工
written by 伊藤愛結
木本 貴祥様(キモト タカヨシ)
山口県下松市出身。
もうすぐ入社2年目。
前職はアパレルの販売スタッフ。
職業訓練校の機械系コースに入学後、学校から色々な会社を紹介してもらう中で黒磯製作所様に出会う。
#休日はゲームをして過ごしてます
#考えながら突き詰めて仕事をするのが得意です
#仕事に向き合う姿はまさに職人
航空機や工場の機械に使われる部品を製造する株式会社黒磯製作所様(以下敬称略)。
なかでも機械オペレーターの技術力は日本一を競う技能競技大会「技能五輪全国大会」にて受賞をするほどの高さなんだとか!
今回は未経験から機械オペレーターとして入社した木本様にお仕事内容や黒磯製作所の魅力について伺いました。
何気ないやり取りが胸に刺さった
—黒磯製作所に入社された理由は?
職業訓練校の工場見学で訪れた時に、先輩達がすごくフランクに話しかけくれて職場の雰囲気の良さを感じたからですね。
加工の様子を見せてくれながら「今この機械で何してるか分かる?」って話しかけてくれたんですよ。
それで「分かります!この部品にこういう加工をしている最中ですよね?」って答えたら、「分かるなんて!流石だね!」って言ってくれて、何気ないやり取りだったんですが、先輩達の人柄の良さが伝わってきたんです。
前職がアパレルだったので人間関係にあまり気を使いすぎず、こうした些細なやり取りができる職場がいいなと思っていて。
あとは機械工場には珍しく土日祝休みであったことや、広い工場にも魅力を感じたので入社を決めました。
—入社前に不安はありましたか?
もう不安だらけでしたね。
職業訓練校で学ぶことって、機械の使い方とか部品や道具の名前ぐらいなんですよ。
野球で言うバットの握り方や9人でプレイしますよみたいな基本的なルールを身につける感じですね。
だから会社に入って、実際に仕事ができるのかすごく不安でした。
でも最初は簡単な機械操作を教わりながら同じものを20個作ったりとか何回も実践を繰り返していって、徐々に機械の操作や部品の取り付けに慣れていく感じだったので、気が付いたら入社前の不安は無くなっていましたね。笑
奥が深い部品加工!だからこそ面白い!
—現在のお仕事内容について教えてください。
ほぼ出来上がっている部品を少し加工して、図面通りに仕上げていく仕事です。
例えば材料を丸い筒状に切り出す旋盤(せんばん)と呼ばれる機械で加工された部品があるのですが、それにネジを入れるための螺旋状の穴を開けていったりします。
今やっているものは直径50cmぐらいで、会社の中では中くらいの部品になりますかね。
—お仕事の中で面白いと感じられている点は?
自分なりに考えながら色々工夫できるのが面白いです。
部品を機械に取り付けて穴を開けるだけといっても、結構奥が深いんですよね。
薄い部品の場合は穴を開ける位置に支えを入れないと曲がってしまうし、4か所とか5か所とかの深い穴を開ける場合は、部品を平行に設置しないと穴を開ける位置にばらつきが出てしまったりするんですよ。
でも全部完璧に部品を加工しようとすると納期的にも無理があるので、精密さを求められるものとある程度寸法の数値範囲が広いものを見極めて、メリハリをつけていく必要があります。
こうして色々考えていると「どう加工したらいいかな?」みたいな不明点も出てくるのですが、そういった時は必ずある程度自分で色々考えて、準備をした後に先輩に聞きに行くようにしていますね。
イチから聞いても自分のためにならないし、僕の性格的に人から言われたことだけやっても面白くないというのもあって。笑
あとはプログラミングで部品を作ったりすることもあります。
最初は元からあるプログラム通りに準備をして加工するだけなんですが、慣れてくれば自分でプログラミングをやることも可能なんですよ。
プログラムで書いたものが目の前に部品として出てきた時に、思い通りに作れていたらめちゃくちゃ達成感がありますね。
—プログラミングというと難しそうですが・・・。
難しくないですよ。
基本的にはGcodeとかMcodeと呼ばれるプログラミング言語を使うのですが、CADやCAMといったソフトで部品に穴を開ける位置を指定すれば、自動的にプログラミングのコードを書き出してくれるんですよ。
CADやCAMの講座もありますし、講座代は基本的に会社持ちになります。
一度勉強すれば、既存のものを見ても「こういうプログラムで動いているからこういう部品ができるんだ」って理解できるので、自分の仕事への見識が深まってスキルアップにも繋がります。
プログラミングを含め未経験からでも出来るかなって不安になると思うんですが、機械オペレーターとして働いてる先輩達はほとんどが未経験ですし、僕みたいな職業訓練校から来ている人も少ないんですよ。
職業訓練校を出ていれば道具の名前とかが分かるので、そういう意味では理解しやすいんですけど、未経験でも問題はないと思います。
機械自体もボタンが多くて複雑に見えるかもしれませんが、基本的には同じことの繰り返しなので何も難しいことはありません!
暖かい職場だからこそ遠慮なく意見が言える
—黒磯製作所の社風について伺いたいのですが、どんな方達が多いですか?
面白い人や物知りな人など色んな人がいて、みんな本当に優しいです。
少し残業をしているだけで、「明日に響くからあんまり無理しないでね?」「その辺でいいでしょ?」「もう帰り?」みたいに優しく声をかけてくれる人ばかりなんですよ。
あとは分からないところがあれば何回でも聞ける環境なので、遠慮なく相談ができますね。
—社員から会社へ何か希望があった場合に意見は通りやすいですか?
社員の意見は本当に通りやすいと思いますよ。
月一回改善シートを提出するという制度があるんですよね。
掲示板にも貼られるので、情報共有の場にもなっているし、その改善案が採用されたら評価にも繋がります。
最近だとペーパーレスの改善案が通っていて、会社も動いてくれているみたいです。
邪魔になってなんぼの精神で何でも聞いてください!
—どんな人と働きたいですか?
自分で考えた上で、積極的に質問してくれる人と働きたいです。
部品を一度曲げてしまうと取り返しがつかなくなってしまうので、自分の判断だけで動くのではなく何でも疑問を持って動ける人がいいなぁと思っています。
そういう人の方が伸びますしね。
—最後に求職者にメッセージをお願いします。
最初のうちは邪魔になってなんぼなんで、いくらでも聞いてほしいです。
僕が分からないことがあれば、他の人に聞いたりとかもできるし、優しい先輩ばかりなので聞きやすい環境は整っていますよ。
だから安心して飛び込んで来てくださいね!
終わりに
株式会社黒磯製作所では仲間を大募集中!
気になった方はこちらをご覧ください!